セッションで様々な方の意識をリーディング
していると、何らかの原因でその方自身が
認識できていない領域があるという事実に
しばしば出くわします。
ごっそりとその領域に関する認識が
抜け落ちているんですね。
私からはその領域が認識できるのだけれど、
その方自身からは、ペタッと不自然に
蓋がされたようにその感覚が
取れなくなっていたり、
きれいに景色が描かれたボードを
貼られたようになって、
意識をすり抜けているような
不思議な状態になっているのです。
とにかく、非常に不自然でトリッキーな
何かがそこに働いているというのは
読み取れるので、そうしたら今度は
どうしてそれが起こっているのか、
その原因について、掘り下げていきます。
じ~っとその感覚を読んでいくと、
その人自身がどこかのタイミングで、
その領域に隠されたものをどうしても
受け止められなかったので、
自分で消したか、何か別の存在、
例えば神様や魔物などに頼んで
それを感じないようにしてもらった
などのストーリーが出てきたりします。
シンプルに蓋がされているような場合は、
自分で封印しているケースが多いのですが、
不自然に認識領域がどこかに飛ばされていたり
歪んでいたりする場合は、何か外部の力が
働いているケースが多いように思います。
つまり、神様や魔物などの存在が、
そこに関するものをその人から取り去って
持って行っているとか、認識する力自体を
封印しているなどがあります。
たとえば、もう二度とこんな辛い思いは
感じたくない、耐えられないと思って、
どうかこの苦しさを感じないようにしてください
と神様に頼んだ場合、神様はその苦しみを
感じる感覚を閉ざしてくださることがあります。
これが魔物などのダークサイドの存在だと、
その苦しみを取り去ってやる替わりに
魂を持っていったり、特定の何かを奪っていくとか
いい思いをさせてやるとだまくらかして、
結局苦しみはそのままに、人の不幸は蜜の味
とばかりにその苦しみのエネルギーを
しゃぶっている、なんてことも良くあります。
まぁ、神様の方が本人が言い出さない限り、
取引関係にはならないのでまだシンプルです。
魔物の場合は必ず取引や契約になっていて、
しかもその結果は決して良いものにはならない
というのがお決まりのパターンです。
こちらがどんなにうまく利用しているつもりでも、
結局は利用されているのが常ですね。
そんなこんなで、
本人が自分で閉ざしているのなら、
自分で開いて戻すことが出来ますし、
神様なら、自分からちゃんと事情を説明し、
自分でその辛さを受け止める準備が
できたのでもう大丈夫です、とお礼を言って
戻していただければ元に戻ります。
ダークサイド系は、取引関係を交渉して
解消してもらいます。
ついでに、彼ら自身もまた悪さをしないように
色々話をして道をつないであげると、
ダークサイドから足抜けをしていくことが
結構あります。
元人間だった存在が魔物に堕ちている
というケースも割と多いので、本心では
人間に戻りたがっていたりするからです。
だから、足抜けしたければ、ちゃんと道を
つけてあげるよ、とサポートを申し出ると、
じゃぁお願いします、ってなるんですね。
そうやって魔物の親玉との交渉など含め、
色々契約関係を整理していくと、
その魔物が人間に戻れ、魔物によって
不自然に感じられなくなっていた領域が
戻ってきます。
こういうのも、自分でやってて毎回
不思議だな~と思うのですが、
本当に感覚が戻ってくるので、魔物さんたちが
実際にいたのかどうかなどはともかく、
結果的にちゃんとなっているようなので
多分それで良いのでしょう。
そうして、封印されていた感覚が戻ったら、
かつての自分が受け止められなかった
諸々の出来事、感情を受け止めていきます。
それらを分離させずに自分の中で統合できると、
もう二度と同じ過ちは繰り返さなくなります。
長いこと、感じられなかったことによって
メリットもあったでしょうが、
同時にデメリットによって失っていたものも
戻ってきます。
深く愛を感じたり、喜びを分かち合ったり
という、人間らしい温かさ、充実感が
人生を満たすようになります。
辛いことは、なかなかに受け止め難いものですが、
かといって、それらを消し去ろうとしてしまうと、
それらと表裏一体の素敵なものも失ってしまう
という、とても大きな喪失があることを
知っておきましょう。