14日の無料遠隔ヒーリングは、「無い、減っていく、奪われた」という感覚にまつわる感情がテーマでしたが、みなさんの取り組み具合はいかがでしょうか。
それを思っただけで胸がキュッとなるとか、下半身から力が抜けていくとか、頭が真っ白になるなど、嫌な感覚のオンパレードかもしれません。逆に言えば反応が強い分だけ、分かりやすいので取り組みやすくもあるでしょう。
恐い!とすくみ上り、怯えている感情のカケラを身体の中でしっかりと捉え、命のエネルギーを送っていきましょう。
身体の中のエネルギーをじ~っと感じて行くと、人によってはかつて体験した過去の記憶などがふっと上がってくることもあるかもしれません。
以前誰かに何かを奪われたときの記憶とか、何かで大損をしたときの体験とか、大切なものを失くしてしまったときのことなど。
具体的な場面が出てきた方は、まずはその場面の自分に、体感覚があるかどうかを確認してみましょう。ショックな出来事が起こった時、私たちは大抵意識が身体から吹き飛んでしまっていて、体感覚が抜けていることが多いのです。
意識の目で足元から腰、お腹、胸、頭、手など、順に追っていくと、たとえば足の感覚が全くないとか、お腹の何画が抜けているなどといったことに気づく場合があります。
そうしたら、その部分にしっかりと命の呼吸を流してエネルギーを補ってあげます。すると、徐々に感覚が戻って来るでしょう。これが意識が身体に戻ってきている状態になります。
現実感のなかった感覚に、やっと現実感を感じられるようになったり、いつもスカッと力が抜けて空回りしているような感覚があった方は、歯車が噛み合って力が入るような感じがするかもしれません。
そうしてある程度感覚が戻ってきて意識が身体に入ったら、改めて「無い、減っていく、奪われた」その場面をもう一度イメージしてみます。そして、最初と比べてどう感じ方が変化したか、しなかったかを確認します。
ここまでのステップがしっかりできると、それまでどうしても捉えることのできなかった感情の感覚が取れるようになっているでしょう。意識が身体という現場ににあることで、現場のことが良く分かるようになったわけです。
そこで、自分が本当はとてもショックを受けていたのだとか、悲しんでいた、悔しかったなどの感情に気づくようになるのです。
私たちは、自分が一番辛い思いをしているときに自分から離れてしまっています。つまり、苦しんでいる心と体を置き去りにして、意識だけがどこか別のところに行ってしまって苦しむ自分を傍観しているわけです。こうすると、意識は苦しさを感じなくて済むので、まるで他人事のように傍観できるのです。
先ほどのステップで意識が身体に戻るというのは、今なお苦しんでいる自分の心と体のところに戻っていくということです。そして、そこで感じられる心と体の苦しさを、命の呼吸を通して癒し統合していきます。
ちゃんと統合できれば、過去の体験の痛みは全く問題に感じなくなるでしょう。
心や体の痛みや違和感などは、私たち自身へのメッセージです。症状だけ消えればいいと、そのメッセージを受け取らずに次に行こうとしても、メッセージは受け取られるまで決して消えることはありません。私たちは、受け取り、それに応答しなければならないのです。
差し出されている現実は、あなたを苦しめようとしてやって来ているわけではありません。ただ気づきなさい。応答しなさいと呼びかけられているだけです。
自分が自身にどんな制限をかけているのか。それを外せないというのは本当なのか。そうしてしまったら、辛い目に遭う、大変なことになってしまうと信じているそれは、本当にそうなのか。よく確かめて見なさい、と。
私たちは、どれだけ自分の内側から生まれ出ようとしている可能性を毎瞬抑圧し、抵抗し続けているでしょうか。しかも頭ではその可能性を開花させたいなどと思いながら、実際にしていることは全く逆なのです。
この矛盾を修正するには、無意識にしている抵抗や抑圧にまず気づかなければなりません。気づかなければ、何をどう修正すればいいのかもわからないでしょう。
自分に向き合うというのは、結局のところ、自分が自身に対して何をしているのかを知るということなのです。
スピリチュアルでは、よく自分の現実は自分が作っていると言います。そして、自分の現実は、「自分が自身に対して何をしているのか」によってつくられています。なぜなら、自身に現実に表れる人たちはすべて、自分の姿を映したものだからです。
だから、自分を愛するほどに現実は愛で満たされたものになるし、他者を蔑んだり憎んだりするほどに、本当の意味で自分を愛せなくなっていくのです。
あなたはどんな現実を生きたいでしょうか。その現実を実現するのに、あなたは自分に対してどんな風に向き合ったらいいでしょうか。
現実を変えたいのなら、その現実を憎んでそこから去ろうとするのではなく、自分自身の在り方を整えていくことです。