人間、逃げ道のあることでどこか救われている部分があるものだと思うのですが、逃げ道を断った時にだけ見えてくる可能性や、突破していける道があることも確かです。
ここ2週間ほど、とても心揺さぶられた日々を過ごしていたのですが、また一つ、私が残していた逃げ道を断つことができて、逃げ道があるが故に混乱していたエネルギーがしっかりとある方向に流れ始めたのを感じることができました。
この間、とてもショックで絶望的な体験もしましたが、通り過ぎた今、振り返ってみると、実はその絶望が私の転機に重要な役割を果たしていたことが分かりました。
今まで、自分の力で何とかしようと長いこともがいていたのですが、それではどうにもならないということが分かって、ある人にサポートを依頼することにしました。けれど結局その人のサポートでもダメで、私自身もかなりのエネルギーを注いで努力してきたものが、全く形にならないという現実を受け入れざるを得なくなりました。
努力は裏切らないとか、積み重ねた努力は思う通りの結果にならなかったとしてもどこかで活きてくると言います。確かにそうした見方もできるものの、私がその時感じたのは、自身の内に広がっているこの絶望を絶望として受け止めることが大切なような気がしました。
だから見えている厳しい現実を、在るがままに受け止めました。とても深い絶望感と混乱した気持ちの中で一時的に自分を見失いもしましたが、そのときに必死で祈り求めたものが応えられたのか、今はとても落ち着いて、深い愛を感じています。
その時私は、その絶望が無かったら多分絶対に選ばなかっただろう選択をしたのですが、絶望は、自分の力で頑張りすぎていた私のハートを強制的に開かせ、これまで目を向けていなかったより大きなものを受け入れるスペースを私の中に作り出しました。
神は、頑なな私に少しばかりの荒療治をしたようです。
一見不幸と見える状況にも、光の側面があります。それを見出すには、無理やり思考で解釈し直すのではなく、自分が受け取った在るがままに逃げずに直面し、受け取ることが次の扉を開くような気がします。
私たちはよく、出来事によって浮上する感情が受け止め難いが故に出来事を否定し、受け入れないようにして、自分を強烈な感情から守るということをします。
けれど、そうしてしまうと浮上していたはずの感情は無かったことにされ、ずっと身体の中に残って様々な反作用を引き起こすようになってきます。
その出来事がとても辛いことだと認識したのなら、余計な解釈を挟まないで浮上してくる感情を在るがままに受け止めた方が、自分にとっての真実を生きることになると思います。
確かに、出来事は様々な解釈ができるし、色々な側面を持っています。そうした中で、自分はその出来事をどう認識したのか。それが自分に取っての真実になります。
そしてその真実を正面から受け止め、生きることでしか、自分自身の本当の人生を歩むことはできないし、力強い歩みにはならないのではないでしょうか。
大切なのは、自分の認識を否定しないこと、そして浮上してくるあらゆる感情から逃げないことです。
神は、光だろうが闇だろうが、人間目線の善悪をも超えて、私たちを目覚めに導くためならありとあらゆる手段を使います。
その中で私たちは翻弄され、エゴがゴリゴリと削られて、エゴの限界をまざまざと突き付けられることで、大いなる力への明け渡しが起こっていくのでしょう。
今回私は、いかに努力しても自分の力ではどうにもならないという強烈な現実を突き付けられましたが、これによりエゴは打ち砕かれ、これまで委ねきることができなかった大いなる力が、私の中心にしっかり根付いているのを感じます。
本当に痛くて怖くて辛かったけれど、これほどまでに、神は私が愛に帰っていくことを決して諦めることはしないのだとしみじみ感じました。
この間、私は確かに逃げ道に進もうとしていました。けれど、その在り方でいいのかどうか。今後、私は何を自分の真実として生きていくのかを厳しく問われたと思います。
本当のところ、どう在りたいのか。腹の底からはっきりと、嘘偽りなく宣言しなさい!と揺さぶられたわけです。
今なら自分の選んだ道の歩み方も少しは分かるようになっているので、一歩一歩を踏みしめながら、自分のオリジナルの真実を歩んでいけそうです。
誰しも、外からの情報で自分の本当の人生を歩むことはできません。自分が何を認識し、何を感じたのか。それが何であれ、否定しないで受け入れるところから始めてみましょう。
というわけで今週のテーマはこちら。
自身の認識・感じたことを解釈しないで受け止め、起きてくることを体験するよう最高最善に働きかける
参加される方は、「無料遠隔ヒーリングの受け方」ご覧になり、 ご理解のうえ5月31日(水)17:00までにメールまたはメールフォームにてお申し込み下さい。 同日20:00より順次働きかけを行っていきます。