どんな意識でツールを使うのか

昨日は感情解放ワークショップでした。ご参加くださった方、ありがとうございます。昨日は自分が最も認めたくない側面に集中して向き合う流れとなりました。

自分がなったものを拒絶すると、それはずっとあなたの中に抱え込まれてしまいます。分かってはいても、なかなか認められないものですね。

自分の中の惨めさやズルい部分、あらゆる弱さ、憎しみや嫉妬など、そんなものが自分の中に在ったと気づくだけでもひどくショックだったりガッカリしたりするでしょう。

そうしたものを拒絶していると、あなたの現実にはそれを映した人物がやって来て、ありとあらゆる方法で見たくもない醜さの極みの様な側面を嫌というほど見せてくれます。

あなたはそれを自分のことだとは気づかずに、相手のことだと思って批判したり気分が悪くなったりして、もうどうにか切り離そうと躍起になるでしょうが、それは外側にあるのではなく、あなた自身の中に在るものなので、その試みはどうやっても成就することは無いでしょう。

最終的には、完全に認めるまでは、その苦しみから逃れる術はないのです。

何と絶望的なことか、と思うでしょうか。けれど、認めてしまえば今味わっているその苦しみは嘘のように一瞬で消え去り、二度と同じことで思い悩むことは無くなります。

結局のところ、それを長引かせ、苦しみを深刻なものにしているのは自分自身以外にないのです。そういう意味で、自分は被害者なのではなく、自身に対して加害者なのです。

まさに自分が自身への加害者であったと気づき、認めることは、ある意味、自分が創造主のポジションに戻ることでもあります。自分でその現実を作り出したのなら、止めることもできるし、違うものを作り出すことだってできるわけです。

被害者で居続ける限りは、自身の創造性を否定していることになりますから、自分では状況をどうしようもできない無力で哀れな存在で怒り、打ちひしがれているしかありません。

あなただったら、無力な被害者で居続けるでしょうか?それとも、自身の創造性を認めて、明確に在り方を選択し、望む現実を創造して行くでしょうか?

どんなテクニックやツールを使っても、結局はこの選択の上にそれらは働きますので、被害者である選択のままツールを使えば、その範囲の中でそれは効果を発揮しますし、もっと違う在り方を選択したのなら、同じツールを使っても結果はまるで違うものになっているでしょう。

ツールはツールでしかなく、自身の在り方は自分で決めるほかないのです。その部分をツールで何とかなると思っている方は多いようですが、厳密にここは切り分けてみるべきところだろうと思います。

ツール自体の質やキャパシティ、自分との相性も大切ですが、それをどんな意図で、そんな意識で使うのかという部分は、決しておろそかにできるところではありません。むしろ、そちらの方が主ですね。

そこがしっかりできていれば、どんなツールを使おうとある程度は成果を出すことができるでしょう。自分に向き合うことの意義というのは、まさにそこに在ると思います。

けれど、多くの方にとって自分に向き合うことは楽ではないし、見たくないものも嫌というほど見なくてはいけないので、やはり気が重くなるのも理解できます。それでも、先延ばしにする方がじわじわと首を絞められているような嫌な苦しさもあるはずです。

傍からその選択に悩む人を見れば、あなたもきっと「さっさと認めて取り組んでしまえば楽になるのに」と思うでしょうが、当人にしてみれば、容易く「はいそうですか」とはいかないのが悩ましいところでしょう。

それでも、差し出された問いかけは、決してあなたの応答無くして引き下がることはありません。有り難いことに何度でも繰り返し、差し戻されてきます。逃げ切り完了はありませんし、もうこの辺で許してやろうとかいうこともないのですね。

スピリットの世界は一切のごまかしがきかないところが、厳しいけれど厳然とした公平さがありますね。

自分の中で逃げているところを、どこまでも深く深く追及されて行きます。だから、あるレベルでは隠れていることができても、さらに精妙なバイブレーション帯に自分が移行したとき、それらは隠れていることができなくなって、露わにされます。そしてさらなる浄化と解放を求められるのです。

こうしてどんどん自分が純化していくと、自身の根が深くこの世界に根付いている感覚がして、同時に自分が少しずつ違う世界に移行していることに気づくでしょう。

同じ部屋にこれまでと同じメンバーとともに居るように見えて、瞬間瞬間、自分の居る世界が変化しているのです。

だから、外側を変えようとするのではなく、自分の内側の不純なものを手放し、解放して、在り方のねじれや歪みを整えていけば、現実は自ずからどんどん変わっていきます。

自分をどんな世界にチューニングするのか。

次元の扉を開き、次元を自在に行き来するカギもここに在ったりします。

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