傷つくことすら在るがままに生きる強さ

昨日は感情解放ワークショップでした。
お集まりくださったみなさま、
ありがとうございます。

いつものように、日常の中から
今気になっていることをピックアップして
読み解きをして行きましたが、

ちょっとした行き違いや反応の仕方から、
魂の奥深くにしまい込まれた深い深い心の傷が
浮かび上がってくるのには、
毎回、驚きを禁じ得ません。

なぜ自分の気持ちを素直に表現できないのか。
どうして自分が幸せになることを許せないのか。

なぜ憎しみを支えにして生きることを
止められないのか。

なぜこんなにも誰かの一言に反応して
怯えているのか。

なぜ自分のハートの声が聞えないのか。

まずは、これらのなぜ?を問う前に、
自身の状態に気づかなければなりませんが、
これがなかなか一人だと難しいのですね。

この胸の息苦しさがどこから来ているのか、
自分が渦中にいて考えてしまう時は、
どうやってもわからないのです。

考えるのではなく、しっかり受け止めて
感じるところから、自分が知るべきところに
意識を向けられるようになるのですが、

何かしら辛い感情が湧きだしているときに、
それと気づいて体で捉えることが肝要です。

胸が苦しいとか言うときは、大抵
何かしらの飲み込んだ言葉が言えずにいる
ことが多いのですが、

ではなぜ言えないでいるのか、
と問うてみると、人によって様々な要因が
出てきます。

幼いころの両親とのやり取りの中で、
自分の気持ちや本心を表現することを
抑圧されたり諦めてしまったりしている
こともありますし、

あるいは、過去世で自身の不用意な一言で
何か大変な出来事を引き起こしてしまい、
もう二度とそんな過ちはすまい、と
固く誓っているストーリーなんかが
出てくることもあります。

こういうストーリーの中で
うまく受け止められずに固まってしまっている
感情のエネルギーをお迎えに行って、
抱きしめ、受け止め、感じて生きてあげるわけです。

ストーリーの中で見ていくポイントというのは、
自分がどんな感情を受け止めきれず、
否定し、逃げているか、というところです。

私たちは、あまりにも辛すぎる出来事を
経験すると、しばしばその出来事を否定して
無かったことにしようとすることがあります。

そうすると、その出来事によって浮上した
感情も無かったことになってしまい、
あるのに無い、というように対処できず、
癒されないまま体の中で固まってしまうのです。

故に、解放のためにはどんなに辛い出来事も、
在るがままに認め、浮上した感情を
生きていくことが大前提です。

昨日の参加者の方たちも、
子供のころに味わった辛い感情や、
過去世で封印してしまった耐え難い苦しみを
しっかりと受け止めていったとき、

今この瞬間の自分の気持ちがとても楽になり、
落ち着いて自分を表現できる感覚に
変化していかれました。

自身に起こった出来事は、必ず
この自分に受け止めるだけの力はあります。

ただ、その力を自分で認めていないか、
やろうとしていないだけなんですね。

癒えていくのがわかっていても、
やろうとしないというケースもあって、
それはどういうケースかというと、

苦しい感情を人生の支えや推進力にして
生きている場合、この在り方を転換するには
かなりのエネルギーが必要だったり
根本から変わってしまう恐れがあったりします。

あるいは、自分の非を認めたくない
というのも、典型的なブレーキになります。

普段の意識ではここまで気づくことはないかも
しれませんが、よ~く心の奥を掘り下げてみると、
辛い辛いと言いながらも、そこにいると
落ち着く自分を見出すことでしょう。

辛いけれど、実は居心地が良いわけですね。

その居心地の良さを棄てて、
未知の在り様に移行するのかどうか。

そこを問う必要があったりするわけです。

みな頭ではきれいな、良いと思える方を
選びたいって言いますよね。

でも、本心はそうじゃないんです。
だから今現在、変わることができていない。

本当にそこに心が定まっているのなら、
すでにそうなっているはずです。

そうなっていないということは、
何かしら、今のままでいる方が都合がいい
自分がいるということです。

ここを認めない限り、
変わることはないでしょう。

多少浅いレベルが解放出来て変化したとしても、
またすぐに戻ってきてしまいます。

人間の心というのは、元々はシンプルなはず
なのに、自ら複雑にしてしまうのですね。
それが自分を守ることだと信じて。

けれど本当は、無防備になるほど、
強く、優しく、深く、温かくなるのが
人間なのかな、と思います。

傷つくことすら在るがままに生きられる強さ。
痛みを知るがゆえのやさしさ、温かさ、深み。

あなたの中にも、そのように生きるだけの
力が必ずあります。

その力の種を、いつ目覚めさせるのか。

今この瞬間の自分を否定しないで、
じっと見つめることから始めましょう。

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