絶望の底に降りる

日々揺れ動く自分自身の心を観察していると、
あぁここで私は諦めて、
落ち着かない気持ちに蓋をしたんだなぁとか、

古傷がトリガーされ、古傷がぱっくり開いて、
無気力になったんだとか、色々気づきがあります。

無意識でいる時は、そうした心のさざ波に
無防備に巻き込まれ、揺さぶられ、
ただ荒波に翻弄される小舟のごとく、
なす術もありません。

けれど、自分がどんな時に何を感じ、
それに対してどんな反応をしたのかに
意識的になると、

無意識の反応パターンを脱して
別の選択をする可能性が生まれてきます。

諦めて蓋をした気持ちに今一度向き合い、
統合していくこともできるし、

再び開いて血を流している古傷に
手当てをすることもできるでしょう。

私は一体、何に傷つき、諦め、
逃避したのか。

本当は何を求めていたのか。

今、それに対して
どんな態度を取っているのか。

そうすることで、求めているものは
得られるのかどうか。

そこまで見ていくと、
もう自分が今どうすべきなのかが
見えてきます。

そんなこんなでセルフワークをしていて、
望んでいるはずなのに、展開が進んでいくと
いつも途中から気が重くなることについて
見ていたら、こんな過去世のストーリーが
出てきたので書いてみます。

戦国時代くらいの日本で、
私はそこそこの家柄の武家の娘でした。

縁談があり嫁がされたのですが、
相手は今でいう梅毒のような性病に
罹っており、私は夫をとても恐れ、
毛嫌いしていました。

こんな男に嫁がせた両親に対して
すごく怒っていましたし、
恨んでもいました。

どうしても夫を受け入れられなかったのですが、
夫の方の意識に入って行くと、
夫もそのような自分自身を受け入れられず、
酷く苦しんでいました。

鏡の法則そのままに、
彼は自分を決して受け入れない妻を
引き寄せたのでした。

顔は崩れ、悪臭を放つ膿が流れる
こんな自分になってしまったという
自分を責めることも一切やめて、

どうしようもない悲しみ、惨めさ、憤り、
言い表しがたい苦しみをそのまま
味わっていきました。

膿は、表現されない心のわだかまりを
表します。

じ~っと、その膿のバイブレーションを
辿っていきます。

この感情のバイブレーションこそが、
この病の原因菌のそれとぴったり一致
するのです。

元々彼の中にあったこの感情に
菌が引き合って病を発症しています。

その感情を受け止めていくほどに、
苦しかった胸が緩んでいきました。

そして、これまで自分を激しく責め、
蔑み続けてきたことを自身に謝りました。

自分を攻撃しているのは、
病の菌ではなく、他でもない
自分自身だったのですね。

こんな自分なら、いなくなればいい!
と、その男性は自分を呪っていました。

惨めで、醜く、汚らわしくさえもある
この自分に向き直り、その苦しみに
寄り添いました。

その最も深い、暗黒の絶望にまで降りて。

一瞬、その手前でそれを拒絶しそうに
なったけれど、あえてその下に
降りてみよう、と思ったのでした。

自分が自身の絶望に寄り添えた時、
それまでどうやっても解けなかった
苦しみが、ものすごく軽くなりました。

流れ続けていた膿は止まり、
症状は落ち着いていました。

自分を毛嫌いして近寄らなかった妻も、
側に来て看病してくれています。

自分を憎むことほど、
自身を不幸にし、惨めにすることはない、
と身に染みて理解しました。

それから、男性は自分を受け入れる努力を
続けて心が穏やかになるにつれ、
肌もきれいになっていきました。

自分と和解したことを表すように、
家庭生活でも妻は自分に対して
笑顔を見せるようになり、
打ち解けていきました。

妻の意識に戻ると、
最初はすさんでいた夫の心がその姿以上に
とても恐かったのですが、

今目の前に見えている夫は
多少顔は醜くても、心はとても穏やかで
慈悲深い人に見え、安心して近づくことが
できています。

病にかかりながらも、
自分に対する気遣いもしてくれて、
そういう態度がとても信頼できる
と感じていました。

こんな風に悲惨なストーリーが
より高い人間性に昇華されたものに
変化していくにつれ、

最初に感じていた
あることへの気の重さも
随分晴れていました。

表面的に見たら、
ただそれによってかつてひどい目に遭った
トラウマによる気の重さにしか思えませんが、

掘り下げていくと、そこには
自分自身への憎しみというテーマが
あったのでした。

確かに、私は随分自分を憎んできていました。

最近はそんなものが意識に上ることは
なくなっていましたが、消えては
いなかったんですね。

今回、この気持ちをお迎えに行けて
良かったな~と思います。

最も深い絶望の底に降りること。
ここがカギでしたね。

地獄の底が抜けると、
そこには天国があるんですね。

今は自分をそれなりに愛せていると
思っていましたが、まだまだです。

精進ですね。

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