先日、クライアントさんのワークを
拝見していて、きっとこれは多くの方が
間違ったやり方をしているかも?
と思ったので、思うところを書いてみます。
自分の心を見つめる方法は色々ありますが、
私のお伝えする感情解放ワークで
掘り下げをする場合、
いつもみなさんに注意しているのは、
頭の思考で考えて掘り下げないこと!です。
見てると、ワークを長年やっている方でも、
結構これ、やっちゃってるんですよね~。
頭で掘り下げてしまうと、
マインドでストーリーを捏造してしまう
ことがあるので、これは絶対にNGです。
ではどうやって掘り下げていくのかというと、
感情や感覚を辿るのです。
感情解放ワークでは、
常に体感覚から離れずに、
感じ続けていることが大事なのですが、
掘り下げようとした途端に
感覚から離れて頭で考え、
マインドに入ってしまう方が
とても多いのです。
だから、
マインドに入ることを防ぐためにも、
感じているものから離れないように、
とお伝えしているんですね。
じ~っと感じたところから、
ふと浮かんでくることを
拾い上げて辿っていくわけです。
多くの方はこれが苦手て、
じ~っと聞くところができなくて、
自分から、あれかな?これかな?
と作っていってしまう。
これが余計なことなのです。
そのようにしてしまうのは、
感じることが恐いからか、
見たくないものがそこにあるから
でしょう。
だから、
真実が明かされるのが耐えられなくて、
自分からそれを壊しに行っているわけです。
感じたことを辿るって言っても、
何も感じないしわからない、
だから考えてしまうというお声も
あるでしょう。
私に言わせれば、
何も感じてないわけではないのです。
強いて言えば、
その「何も感じてない感じ」
「何もわからない焦りや不安感」などを
感じ続けていけばいいのです。
どうです?
いや~な感じでしょう?笑
だから、そこから逃れたくて
余計なことをしてしまう。
ここでこらえて、
それらを体感覚とともに
受け止めていくわけです。
そうすると、
それらの居心地の悪い感情や感覚は
落ち着いていくので、さらにその奥に
じ~っと心を澄ませていくのです。
明確な言葉やビジョンを拾おうとする方は
多いですが、そう明確なサインは
取れないことも少なくありません。
そういう時は、なんとなく、
の曖昧な感じをざっくり拾って、
そこからさらに詳細を掘り下げていく
というやり方があります。
たとえば、
何となく悲しい感じがする、怒っている、
淋しい、恨んでいる、恥じている、
と言った感情的なものが読み取れる
ときもあるし、
〇〇してほしい、してほしくない、
嫌だ!許さない!ふざけるな!
みたいな、短い言葉が出てくる
こともあります。
また、漠然と
小さな女の子が暗い場所にポツンと
一人でいるとか、
虚ろな意識でどこかをさまよっている
イメージが湧いてきたなどの
ビジョンがやってくることもあります。
さて、こういう手掛かりが
やってきた時がまた大事で、
多くの人がこういうものが得られたときに、
すぐにマインドに入ってあれこれ分析して
考え始めてしまいがちなんですよね。
こらえましょう。笑
声が聞こえようともビジョンが来ようとも、
感情が出てこようと、感じることから
離れてはいけません。
さらに感じ続けるのです。
ただし、
出てきたサインをより具体的にするための
問いかけをここでしていきます。
これが掘り下げなんですね。
たとえば、悲しいのであれば、
なぜそんなに悲しんでいるのだろうか?
何が悲しい?と聞いてみる。
許さない!と言っているのであれば、
誰を?何を?許さないと言っているのか?
そこにどんな事情があって、自分は
どんな状態になってしまったのか?
その声に聞いてみる。
あるいは、
そのビジョンの女の子は、
どんなところにいるのか?
なぜそこにそんな風にしているのか?
どんな気持ちなのか?
と意識を向けて、読み取ってみる
ということをします。
別の人生の記憶であるのなら、
そこに、そのようにしている事情を
時系列を遡って辿ってみます。
すべて、頭で考えるのではなく、
感じることで読み取っていく。
察していくイメージですね。
日常の中で、
あの人、怒ってるのかな?とか
今声をかけてほしくないんだな、とか
みんな言葉で言われたわけではなくても、
状況を見て察して判断してますよね?
それと同じ感覚を使います。
そう考えたら、
感じて読み取っていくということが
もっと身近に感じられるのでは
ないでしょうか。
感覚を辿ってきちんと掘り下げが
できているときは、
これホントなのかな?
というあやふやな感じはなくて、
どこか、腑に落ちる感じ、
確信のようなものがあります。
逆に、迷いや腑に落ちる感じがない場合は、
マインドで掘り下げて、ワークが
誤った道筋に迷い込んでいる可能性が大です。
感じることが苦手な人が多いので、
ついマインドで掘り下げてしまいがちですが、
マインドの迷路の中で迷子にならないよう、
しっかり軌道修正していきましょう。