昨日は感情解放ワークショップでした。
お忙しい中、年神にお集まりくださった
みなさまで今回も満員御礼となりました。
ありがとうございます。
ワークに取り組む方々の自分に向き合う
スタンスもそれぞれなのですが、
まだ自分が本当に向き合えているのか
どうかわからないという方もあれば、
自分が逃げてしまっていることを自覚していて、
絶対に逃げ続ける自分からは卒業しよう!
という強いコミットメントのある方、
向き合えている意識はないけれど、
状況的にそうしなければいけないという
感覚はあるという方など、様々です。
どんな意識で自分に向き合うにせよ、
覚えておいていただきたいのは、
自分の内側で、お迎えを待っている
感情のかけら君たちは、一日千秋の思いで
そのときを待ち焦がれている、
ということです。
この「気持ちのカケラ君たち」は
最も辛い時に自分自身によって見捨てられ、
無かったものにされてしまったエネルギー
です。
それらは、心の奥深く、自分自身ですら
容易に見つけることのできない暗く冷たい
場所に長いこと閉じ込められてきました。
そうしたカケラ君たちは、何十年、
時には人生をまたいで何百年、何千年も
そんな場所で、いつ救われるという希望も
見えないままに、見捨てられてきたのです。
あなたがこのカケラ君の立場だったら、
どうでしょうか?
一秒だってこんな場所から出たいでしょうし、
早く気づいて助けに来てほしいと思わない
なんてことがあるでしょうか?
よく、ワークをして自分の気持ちに
向き合うのだけれど、さっぱり何の反応も
感じられない、という方があります。
何も感じないから、きっとカケラ君の方が
何も私に伝えることなんてないのだろう
って思ってしまうようです。
けれど、これは大きな誤りです。
先ほどお伝えしたように、カケラ君の方は
一秒だって早く助けてほしいのです。
そんな彼らの声が聞こえないのは、
ひとえにあなた自身が「聴く姿勢にない」
ためです。
つまり、聴こうとしていない。
耳をふさいで、自分は聴こうとしている
ふりをしているだけだからです。
カケラ君の声が聞えないという方に
よく聞いてみると、必ず聴くことに対する
恐れがあります。
中には自分が恐れているという自覚がない方も
あるのですが、その場合は恐れを感じる感覚を
封じているケースです。
恐がっているのに、恐れを感じないように
しているので、自分が恐れていることに
気づけなくなっているんですね。
その状態で声を聴こうとして聞こえない、
と言っているわけです。
自分で耳をふさいでいれば聞こえるはずは
ないのに、耳をふさいでいる自覚がない
という状態になっているわけです。
こういう方は、1人でこのことに気づいて
聴く状態に自分を整えていくのは、
不可能ではないものの、かなり難しいでしょう。
まず聴くことに対する恐れに対処しますが、
聴いてしまったら自分がどんな風になって
しまいそうか、と問うてみると
とてもショックを受けそうだとか、
立ち上がれなくなりそうだ、
悲しみに沈んでしまいそうだとか、
色々な恐れの感覚が出てくるでしょう
この感覚を受け止めていきます。
そうならないように、耳をふさいでいる
わけですが、既に心の内ではそうした状態に
なってしまっているんですね。
ただそれを認めないだけで、
自分はそうなってはいない、
と思い込んでいるだけです。
ここがうまく受け止められて恐れの感情が
ゆるんでくると、ちゃんと声が聴ける状態に
もっていくことができます。
その段階で改めて、自分が本当は何を感じて
いたのか、そしてどうしたかったのかといった
声が聞えるようになるのです。
内なる声が聞えないのは、100%それを
聴く側に責任がある、ということを
どうぞ覚えておいてください。
これゆえに、自分に向き合うときは
自分が本当に自身の声を聴く準備が
できているのか、と常にチェックする
ことが大切です。
最初は全く聞こえなかったり、
自分に都合の良い解釈をして歪めてしまったり
(この場合は頭でワークをしていますね)、
自分のやっていることがカケラ君の
ニーズに合っていなかったり、
色々うまくいかないこともあるでしょう。
それでもなお、対話を続けようという
熱意は持ち続けていただきたいのです。
その意志さえあれば、ズレはどうにかして
修正できますし、不器用さもやがては
少しずつうまくできるようになっていきます。
ただ、自分に対して他人事のように無関心
というでは、何も開いていくものは
ないでしょう。
あなただって、不器用でも熱意をもって
繰り返し誠意あるアプローチをしてもらえたら、
とても嬉しいでしょうし、閉ざした心も
開いていくのではありませんか?
それを、自分自身にしてあげるのです。
大好きなアイドルや恋人ほどに
自分に関心を持てないというのは、
まったく健全ではありません。
自分が醜く感じるというのであれば、
それはあなた自身が自分をそのように
扱っているからです。
どうぞ、自分に関心を持って、
大切な存在として接してあげてください。
それが、自分を大切にする
ということです。