朱に交われば赤くなると言いますが、
自分の周りにどんな人がいて、
どういうつき合いをしていくのかって
結構大事ですね。
以前にもどこかで書かせていただいたと
思うのですが、自分を取り繕って保っている
関係性は、自分を歪ませていきます。
そういう関係性が続いているということ自体、
自身のフィールドがとてもノイジーになって、
混乱していく原因になるので、
できるだけ自分自身でいられる関係性を
築いていくことが肝要です。
自分が変化していくに従って、
以前は心地良く感じられた関係性が
そうではなくなり、違和感を感じたり
明らかに居心地悪く感じたり
するようになることもありますね。
大きな変化を迎えるときに、
ごっそり友人関係が変わるということも
よくあることです。
そういうときに、名残惜しかったり
孤独を感じたりするものですが、
特に孤独に強い恐怖を持つ人は、
終わっていこうとする関係性に
しばしばしがみついてしまったりします。
傍から見ると、明らかに
もう離れた方が良いんじゃない？
と思うような人でも、
あの孤独の苦しみを味わうくらいなら、
と、自分の自然な潮時や成長の変化を
ねじ伏せて、無理矢理そこに留まろうと
必死になってしまうんですね。
その結果、自分の成長を止めてしまい、
別の苦しみを生むことになります。
自分の中で、そういう傾向を自覚される方は、
自分は孤独や混乱を恐れているのだということを
よく理解したうえで、しがみつくのではなく、
その自分自身の気持ちをしっかり
受け止められる自分になるよう、
意識を向けてみましょう。
それらが暴れている内は、
それらをマスターするための学びが
繰り返し差し戻されます。
たとえ物理的にその人から離れても、
また別の人に同じように依存し、
しがみつき、自分自身の人生を
差し出してしまうようになるでしょう。
だから、今の自分の課題は何であり、
どうしたらそれを克服できるのか、
と問うていくことです。
そういうところが越えられると、
その人には新しい人生のステージが
開けてきます。
それまで繰り返し繰り返し
つまづいてきたパターンはなくなって、
もっと楽しく、実りのある様々な経験が
やってくるようになるでしょう。
早くそういうステージに進めると
良いですね。
人生は、もっと楽しめるものだし、
まだまだ発揮できていない自身の力も
たくさんあるのですから。
孤独はしばしば、多くの人が恐れるもの
でもありますが、それが恐怖の対象ではなく、
ときに友として共に人生を歩んでいくことも
できるものではあります。
それは、人生に深みを与え、
より深遠な世界を開き、見せてくれる
大切な要素でもあるのです。
だから、孤独の苦しみをきちんと統合して、
自分の力でこの世界に建てる自分で
在りましょう。
自立というと、
かつての私自身がそうでしたが、
とてつもなく自分とは遠い、
立ちはだかる高くて分厚い壁に
圧倒されるようなプレッシャーを
感じたものです。
到底自分にはそんな力はないと信じていたし、
恐ろしすぎて、そのテーマに向き合うことすら
できませんでした。
でも、自分の中の様々な痛みや苦しみを
少しずつ少しずつ、自分のペースで
受け止め、統合していく作業を続けてきたら、
いつのまにか結構タフな自分になってました。
自分の中に、力がなかったわけでは
なかったのですね。
ちゃんと、自分で立つ力はあった。
でも、当時はあまりにそのプレッシャーに
圧倒されて、混乱しすぎていたし、
自分をまるで信じていませんでした。
最初は自分を信じなくても良いのです。
目の前のことを、一つ一つ、
淡々とやって積み上げていく。
そうしている内に、
勝手に力はついてきます。
そうしたら、自然とその力を感じられる
ようになるでしょう。そのとき、
もう自分を信じる必要はなくなります。
ただ、自分には力があるという
事実を認識するのみになるからです。
信じているのではなく、
ただ、そうであるということを知っている。
それで充分です。
最初から超人の様な自分になろうとしなくて
良いのです。
自分への信頼は、後からついてきます。
諦めず、歩み続けることです。