どんな分野でもそうだと思いますが、
私のヒーリングも、万人に効果がある
というものではりません。
相性もあるでしょうし、
タイミングもあるでしょう。
できる限り、どんな方が見えても
それなりの成果が出せるよう、
日々精進し、工夫を凝らしていますが、
これまで出会ったクライアントさんの中でも、
がっちりと固まっていて開かず、
後で考えても、あれ以上どこをどうすれば
良かったか、未だにわからない方も多々あります。
いつかわかるようになるだろうか、
と思いながら折に触れては思い出し、
何か糸口はないだろうかと探求していますが、
万人に効果のあるヒーリングほど、
多分それほど深いレベルまで働きかけが
届く、ということはないのだろうな、
とは思います。
その人にとって必要な働きかけを
ピンポイントでできたとき、
そのヒーリングはものすごく深いレベルまで
働いているでしょう。
そのピンポイントをいかに探り当てるのかは、
ヒーラーの腕、プラス、クライアントさんや
その他諸々の条件です。
だから、一回一回のセッションは
完全オーダーメイドになります。
洋服で言ったら、生地の質を吟味して、
必要な長さやパーツを調達し、採寸して
型紙を起こし、縫製、仮縫い、本縫い、
そしてようやく作品に、という感じ。
それがヒーリングだと、
クライアントさんがお見えになって、
お話をしている間に様々なエネルギーチェック
を行い、大まかがポイントと柱を見つけ、
テーマを確認する。
そうしてセッションに入って、
クライアントさんのエネルギー、意識を
整えながら、瞬間瞬間が差し出してくる
サインを読み取り、問いかけ、フィードバックし、
導きと直観によって掘り下げ、
エネルギーをかけてはフィードバックを取り直す。
そうしていく内に、固く閉ざしていたものが
緩み、開き、解き放たれていきますが、
それらの変化がその人の中で、さらに深いレベルへの
解放へとつながる次の導きとなっていきます。
毎瞬、呼びかけと応答、チェック、問いかけの
繰り返しを注意深く観察することで
セッションは成り立っています。
クライアントさんと、事前にテーマを確認しますが、
その方がどこまでの変化に対する準備ができているか
ということも、セッションの深さには大きく
影響すると思います。
頭では変わりたいと切に願っているけれど、
変わるために手放していかなければいけないもの
があっても、手放すことには同意しないとか、
絶対にこうならないように変わりたい
と思っていても、その動機自体がエゴであり、
実はその願いへの執着自体が
本当に求めているものにたどり着くことを
妨げている、なんてときもあります。
そういうケースを本気で癒しに導いていこう
とすれば、求めているエゴ自体をいったん
崩壊させるようなプロセスに導いて
行かなければいけません。
すると必然的に、その人がものすごく
不快に感じるポイントを突いていくことになり、
受ける側からすると、それがとっても
不快に感じることがあるんですね。
もちろん、ヒーラーのやり方が悪かったり、
ヒーラーのエゴが反応している場合もあるので、
不快なのはすべてクライアントさんのエゴ
のせいだと言うつもりはありません。
ただ、そういうこともある、ということを
知っておいていただきたい、と思いました。
このエゴとの攻防戦（というのは適切ではない
とは思いますが）をどう戦わないようにして
道筋を見出していくのか。
私自身、まだまだそれがうまくできている
わけではないと自覚はしています。
エゴが本気で抵抗してきたら、
セッションは絶対にうまくいきません。
レナードによると、エゴは私たちの守護者
という側面もあるので、その人がエゴなしでも
いられる在り方へ移行する準備が整っていなければ、
エゴは絶対に新たな領域にその人を解き放とう
とはしないのです。
となると、
どのレベルまでならエゴがそれを許すのか、
というラインを探っていく流れになります。
それが、クライアントさんの顕在意識での
希望に沿うのかどうか、というところには
必ずしも合致しないかもしれません。
人によっては、ご自身で、
自分はまだそこまでの準備はできていなかった
と感じ取り、納得される方もありますし、
そうでない方もあるでしょう。
いずれにせよ、セッションの価値は
クライアントさんの顕在意識の評価
で決まる部分が90％以上、
残る10％は何かというと、
その時はわからなかったけれど、
何年かたったときに、後からそのことが
確かに大切な何かを伝えてくれていた、
とわかってくるケースです。
できる限り、クライアントさんの顕在意識も
納得でき、深いレベルでもきちんと
やるべきことが為されている、という
セッションを目指していますが、
なかなかに道のりは長いことです。
そんなこんなで、日々精進して参りますので
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m