人生、様々な出会いと別れがあり、
得たと思えば失ったり、失ったと思ったら
得ていた、というか最初から何も失っていなかった
なんてことがあったりします。
私たちはしばしば、
人であれ物であれ、素晴らしいものに触れた
と思えば執着し、それが去って行ったときには
落胆し、喪失感に打ちのめされます。
けれど、得るのも失うのも、
それはある固定された視点から見た出来事であって、
別の視点から見たらまったく違った景色が
見えてきます。
日々様々な方のセッションをさせていただいて、
しばしば話題に上るのが、この失ったものへの
悲しみと喪失感というテーマです。
とてもショックを受けて、動揺し、
心ここに在らずの状態になってしまっている方も
少なくありません。
けれど、ものごとには重層的な側面があり、
どの領域に意識を合わせるかで受け取る意味合いが
違ってきます。
失ったという側面にだけ意識を合わせていたら、
悲劇からは抜け出せないでしょう。
そのままでは、失ったもののあったスペースには、
ぽっかりと空いた空洞のような空虚さしか
見えてこないでしょうから。
けれど、同じスペースが、違う視点から見たら、
かつてそこに在ったもの以上の何かによって
満たされていることに気づくかもしれません。
往々にして、失った、と嘆き悲しむ人には
この見ている領域のシフトが求められているのです。
何を嘆く必要があるのか。
この状況を受け入れて、今の自分に必要な
エッセンスを充分に取り入れるがいい。
よく、そんなメッセージが伝えられます。
けれど、失ったものに執着し、その回復を願う
後ろ向きな心には、その声が届きません。
いつまでも、もはや今の自分に必要な栄養素を
もたなくなった、かつての居心地のいい思い出を
取り戻そうともがくか、
あるいは悲劇の主人公になって、ひたすら
悲嘆にくれ、差し出されている宝を拒絶し続ける
不幸な人生を自ら創造し続けるのです。
けれど、どうか気づいてください。
あなたは何も失ってはいないのです。
毎瞬新たに、こんなにもたくさんのものを
与えられて生きています。
けれどそれを認めず、何もないと言い張って、
絶望して今を拒絶しているだけです。
差し出された宝は今にあるのであり、
今を拒絶してそれを生きていないのなら、
何もないのは当然でしょう。
そうして現実から遊離し、
無力感に苛まれつつ、何も学ばず、成長しない
不満足な自分と戦い続けています。
どんなに大切なものであったとしても、
それがあなたから去ったのなら、
あなたはそれがない現実のステージに
移行しなければなりません。
けれど、しばしば私たちはそういう場面で、
それを拒絶します。
そのことが、苦しみを固定してしまうことが
わかってそうしているわけではないのでしょうが
必ずしも、大切なものを失ったからと言って、
そこに自分を縛り付ける必要はないのです。
速やかに現実を受け入れ、深く喪失感を
受け止めて、悲しみも悔しさも言い知れぬ思いも
抑圧することなく丁寧に生きてあげたらいい。
そうすれば、それらは自分をいつまでも
苦しめ続けることはありません。
この世の終わりかと思えたような心も、
しなやかさと生きる気力を取り戻していきます。
失ったものに執着して前に進むことを拒絶すると、
その大切だったものの意味も、自分の中で
昇華することができません。
あなたとともに、暗く重い失意の底に
沈められてしまうのです。
けれどあなたが深い失望も昇華させて
自身の人生を力強く前に進めたとき、
かつて大切だったものもあなたの中で昇華され、
新たな命を吹き込まれて生きることになります。
このことの意味が分かるでしょうか?
大切だったものを、あなたとともに殺すのか、
それともより輝く存在として解き放ち、
生かすのか、ということです。
本当にそれが大事であるのなら、
もろともに地獄に落としていいはずは
ないのではないでしょうか。
まずは、拒絶した今を、引き受けることです。
そこから、失意を癒し、過去と未来を
昇華させる道を開くことができます。
あなたのために準備された宝を
しかと受け取られますように。
というわけで、今週のテーマはこちら。
拒絶した今を引き受け、出来事の意味を昇華させ人生を前に進めるよう最高最善に働きかける
参加される方は、
「無料遠隔ヒーリングの受け方」を
ご覧になり、 ご理解のうえ
2019年5月29日(水)17:00までに
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同日20:00より順次働きかけを行っていきます。
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