今週の無料遠隔ヒーリングは、コミュニケーションをテーマとしています。図らずも、コミュニケーションをつかさどる水星が逆行しているこの時期にふさわしいテーマとなりました。私はいつも行き当たりばったりでブログを書いているので、書き始めたとき、どんなテーマになるのかは自分でも分からないのです。(^^;
コミュニケーションが苦手な方は、少なくないだろうと思います。私も自身の感情に向き合うまでは、かなり苦手な方でした。今では多少はマシにはなってるかもと思うのですが、たまにかつての自分の苦手意識が甦ってくることもあります。
そんな時、自分の中にどんな感情が湧き上がり、どんな風に反応しているのかを考察してみました。
「う、苦手。」と思うような場面にいるとき、自分の居場所がないような居心地の悪さを感じています。胸の辺りに気持ちの悪い感じがして、呼吸は極端に浅くなり、早くこの場から逃げ出したいという思考でいっぱいになります。
相手を見ていてもまるで反応のない壁のように感じ、無力感と圧迫感、ある種の恐怖すら感じているときもあります。
そんな状態では、とても相手を観察する余裕もなく、ただただその居心地の悪さと逃げ出したいという思考に飲み込まれて「今ここ」にいる状態にはありません。
このように、コミュニケーションが苦手な方の多くに共通する原因は、「今ここ」にいて相手を観察できないというところにあるのではないかと思ます。
うまくコミュニケーションが取れていて会話も弾んでいるな、と思うとき、私の場合はちゃんと身体の中に意識があって、相手の言葉を聞きながら違和感や共感を体感覚でしっかり感じています。
その上で、「ここはどうなんだろう?」「なぜこの人はそのように行動したのか?或いはしなかったのか?」「その時この人はどんな風に感じていたのか?」などなどの疑問が自然と湧き上がって来て、それをぶつけていくことでどんどん会話の内容が深くなっていくのです。
一方で、うまくコミュニケーションがとれずにいるとき、非常に居心地の悪い不快感を感じているので、相手を深く観察することもできていませんし、自分の身体からも抜け出して、体感覚からくるメッセージを繊細にキャッチするということもできていません。
イライラして相手の話を聞いているのも嫌だというときもあるでしょうし、そもそも何を言っているのかさっぱり理解できず、話の接点がつかめないので空回りしているときもあるでしょう。それ以前に、ただただもう人と会うだけで固まっているというケースもあるでしょうか。
いずれにせよ、自身の内側に浮上している感情のすっぽりと飲み込まれて、それにただ反応している状態になっているのですね。
こういう状態でいると、ニュートラルに相手の話を聞くことはできません。たとえ相手がどんなに親切に接していたとしても、あなたにとっては自分に不快な思いをさせる嫌なヤツというフィルターがかかってしまっているので、どうやっても相手は「嫌なヤツ」にしかなりえないのです。
そんな風に見られたら、相手もあなたに心を開きづらくなって、余計にコミュニケーションが取れなくなっていくという悪循環になってしまいます。
こうなっては自分も相手も辛いですから、感情解放のワークでは、まずは自分の中に浮上している感情のエネルギーに対処していくところから始めます。
一般的に、こうした状態になるとよく見られる行動の一つに、第三者に「ねぇ、これってどう思う?」と意見を求めるというものがあります。
第三者に客観的に見てもらって、「そうねぇ、それは仕方ないんじゃない?私だってそうなるよ」とか「え~!それはまずいよ。もっとこうした方がいいと思うけど」などとアドバイスをもらうことで、ちょっと冷静に見られたり、励まされたりすることもあると思います。それはそれで、当人にとってそれが良いときもあるので、そのこと自体の是非を問うものではありません。
けれど感情解放のワークでは、「誰か他の人も同じように感じるからそれでいいんだ」とか「他の人と同じではなかったからなんとかしなくちゃ」という考え方自体がありません。ただ自分が「不愉快に感じた、悲しくなった、怒りを感じた」などの気持ちを良いとか悪いとかではなく、そのこと自体に注目します。
誰が何と言おうと、「あなたがこんな風に感じた」ということは厳然とした真実であり、その事の善悪を決められる人などいないからです。ただそうした気持ちが在る、というそのことを、あなた自身がどう捉えるか。それだけなのだと思います。
怒りも悲しみも憎しみも、嫉妬や恨みすら、それ自体が悪なのではありません。私たちがそれを「いけないものだ」とみなすときだけ、「悪」になるのです。
いずれにせよ、自身の内に浮上したどんな感情も、拒絶・隔離するのではなく居場所を与えてあげることで、その気持ちが暴走することは少なくなっていきます。完全に受容・統合できればもちろん、あの不快感が浮上し、その場から逃げ出したい気持ちに駆られることもなくなっていきます。
コミュニケーションが苦手な方は、相手とどうにかして話そうと思うよりも先に、まず自分の中の気持ちを受け止めることをやっていくと、自然に相手に興味を持って話を聞けるようになっていくでしょう。