「事実は小説より奇なり」って言葉がありますが、
様々な方からお話を伺っていると、
人生ってまさにそうだな～としみじみ実感します。
サロンに見える方は色々お悩みを抱えた方が
ほとんどですので、その状況と言うのも、
とても大変なことだったりするのですが、
こんなことを体験する人なんて、
そうそうはいないだろう、というような
お話を聞くこともしばしばです。
（なので、大概のことには驚きません。笑）
人間目線でそういうストーリーを見てしまうと、
一体どうサポートして差し上げたらいいだろうと
途方に暮れてしまいますが、
ワークの視点を通して見れば、難しいことは
何もないのです。
どんなに困難な出来事と思えても、
その人の人生にそれが起こったということは、
その方の中に、必ずこれを越えていく力がある
ということなのです。
渦中の方には、気安くそんなことを
言わないで欲しいと言われそうですが、
自分で設定をして、自分で越えていく！と
コミットメントして受け取っているはず
なんですよね。
魂レベルでは、たとえこの自分の心が
ボロボロになろうと、身体が壊れようと、
本当にそれが達成しようとしている目的に
近づける最適な方法であるなら、
迷わずそれを自分に体験させます。
よく、辛い目に遭うと
「どうして神様は私をこんな目に遭わせるのか」
と神を呪う人がいますが、神がそうしている
のではなく、自ら進んで、それを体験することを
選んでいるのです。
それは、自分が憎いからでも価値がないからでも
ありません。
そうではなくて、絶対にこれを越えていく
という深い信頼と確信があるからです。
そして、それ以上の愛が
そこにはあります。
ちょっとやそっとで揺らぐような愛
ではないんですね。
自身の最も深い可能性を確かに見つめ続け、
困難ないばらのトンネルを必ず歩み切る！
と信じ続ける、「鋼の愛」なのです。
魂は、あなたのその悲痛な慟哭も、
恨みと憎しみの嘆きも、
あらゆる感情が消え果た灰色の砂漠も、
あなたとともに体験しています。
ただ課題を決めて、自分は悠々自適で
安全なところから高みの見物をしている
わけではありません。
あなたとともに、すべてを体験しても、
絶対の確信を揺るがせることなく、
その地獄のような歩みから
何ごとかをつかみ取り、不死鳥のごとく美しく
再生していくあなたを信じ続けてているのです。
はっきり言いましょう。
あなたは打ちひしがれて終わるほど、
そんなにヤワな存在じゃありません。
本当は、自分を癒す力も、
困難を乗り越えていく力も持っています。
でも、自分がそれに気づいていない。
自分には力がないと信じていて、
とてもこんな痛みは癒せないと決めていて、
自分はこのまま永遠に絶望し、立ち上がれないのだ
と思い込んでいるだけなのです。
でもそれはすべて、真実ではありません。
もう一度言いましょう。
あなたには、自分を癒す力があります。
ただ、その力を使い、自分で自分を癒すのだ
と決めればいいだけなんですね。
抑圧でもすり替えでもなく、本当にその出来事から
学び取るべきものを学び取り、最高の形で昇華させ、
愛に変換していくのです。
どんな悲惨と思える出来事も、
魂の真意をさとったときに、愛に打ち震え、
感謝の念を抱かずにはいられなくなります。
例外はありません。
それを体験してこそ、魂が信じ続けた
自身の可能性を開くことになるのです。
あなたは単なる人生の被害者ではありません。
あなたはこの魂の学びへの挑戦者であり、
戦士です。
どうぞそのことを、思い出してください。
とても信じられなかったとしても、
ひょっとしたら、そんな自分がどこかにいる
のかもしれないと、自分の内側に目を凝らし、
探し始めてください。
そのことが、あなたの内に眠る戦士を
目覚めさせるきっかけになります。
どんな人の中にも、この戦士はいます。
この世に生きる人の中で、この戦士がいない人など
ただの一人だっていないでしょう。
どんなに絶望的に思えても、
もう死ぬんだと思っても、最期の一秒であっても
この戦士として生きた瞬間があったのなら、
魂は御の字だと思います。
生きる気力がもうない、と思えているなら、
ただ息をしているだけでもいい。
あれこれ考えないで、ただ在ればいいのです。
あなたが無理やり何かをしなくても、
ただ在る時、人生はちゃんと「次」を
運んできてくれます。
それを運んでくるのは、あなた自身の役目では
ありません。
それなのに、それをしようとあなたは頑張りすぎて
しまったのかもしれませんね。
色々ありすぎるあなたには、考えないでいることは
難しいかもしれません。
そんなときは、まだよく実感がなくてもいいから、
内なる「鋼の愛の戦士」に呼びかけてみてください。
この出来事の中にある、真の愛に私を導けと。
あなたの人生と、内なる戦士に祝福を。