最近集中してワークに取り組まれていた
クライアントさん、すっごく変化されてました。
ご自身でもそれを感じられていらっしゃって、
表情もイキイキされ、生気に満ちています。
以前から笑顔の素敵な方でしたが、
つねにどこか受け身で、主体性をもって
主張されることのほとんどない方でした。
でも、今はすごくはきはきとご自身の意志を
表現されていて、それがちっとも嫌な感じ
ではないんですね。
その方の魅力がますます輝いて、
滲み出てきています。
素敵ですね~(^^)
こういう姿を見ると、
私もとてもうれしくなるのですが、
本当の自分を表現してしまったら、
嫌われてしまうんじゃないかとか、
人を傷つけてしまうんじゃないかと
恐れる方も多いです。
でも、本当はこんな風に
素敵になるんですよね~!
自分のやりたいこと、欲しいもの、
やりたくないこと、欲しくないものを
愛を持って誠実に表現する。
その在り方が、周囲を整え、
調和を生み、みんなを幸せにするのです。
真実に誠実で在ることは、
究極的には誰も傷つけないし、犠牲にしない。
そしてみんなが生きる道であると
私は思います。
もちろん、一時的に嘘偽りを貫いてきた人たち
にとっては、混乱と不調和、恐れと不安を
もたらすでしょう。
でも、その嘘偽りの在り方自体が、
これまでどれだけの苦しみと犠牲を生み、
自分も周囲も不幸にしてきたでしょうか。
自分さえ我慢すれば、みんなうまくいく、
と考える方もよく見かけますが、
そうすることで、
みんなが向き合うべきものに向き合う機会と
成長のチャンスを奪っていることに
気付いているでしょうか。
その行為は一見、犠牲のように思えますが、
その人自身が自分に向き合う勇気を持てず、
恐れに飲み込まれて惰性に流されただけのこと。
そうして一時的、かつ表面的な平安を選んだ
れっきとした逃避行為です。
自分だけが犠牲になった、と言う前に、
自分もまた得たものがあることに
気付くべきです。
我慢に我慢を重ねてへとへとになり、
死んだように生きている人も
少なくありません。
けれど、それだけの我慢ができるのなら、
自分も生かし、周囲も生かすように
エネルギーを使うこともできるはずです。
自分の心がもっと楽に呼吸できるように
ほんの少し勇気を出して、声をあげてみるとか、
悲鳴を上げている心身に意識を向けて
寄り添ってみるとか。
今まで我慢に使っていたエネルギーを
意識してそこに回せばいいのです。
たったそれだけのことで、
人生は大きく動いていきます。
本人が自覚する以上に、
深いところで何かが変わっていくんですね。
誰も被害者にも加害者にもしない在り方が、
自分自身の力の源に深く根を下ろすことに
なるのです。
そうして、自分の真の力に目覚め始めた人は、
まず目の力が変わります。
虚ろだった目に、力強い光が宿り、
今ここに、この世界に居られるようになります。
ちなみに、
我慢と忍耐を混同している方があるのですが、
これらは私の中では明確な違いがあります。
個人的な違いの定義なので参考までに。
我慢は短絡的視点の利己的な動機からするもので、
反動が大きく、そこから生まれるのは
不調和です。
させられている、という被害者的な意識も
あるかも。
一方の忍耐は、もっと大きな視野でものごとを
捉えたときに、中長期的に自分を含めた全体を
生かすための今この瞬間の在り方。
させられているという受け身ではなく、
しばしば主体性を持った志のようなものを
含んでいたりします。
まぁこんなイメージの違いがありますね。
だから、忍耐はしても、我慢はしちゃいかん!
と思うわけです。
私たちは、しばしば大切な人のために
「我慢」をしてしまいます。
けれど、そうなると我慢をしている人の心は
死んでしまう。
そんな人を見て、
大切な人はそれを喜ぶでしょうか?
そんな風に守られたら、
その人は自分を生き生きと生きることが
できなくなってしまわないでしょうか?
大切な、あなたが守りたかった人は、
あなたが死んでしまうのではなく、
あなたとともに、生きていきたかった
のではないでしょうか。
そういう人生を、楽しみながら生きることが
幸せだったのではないでしょうか。
そしてまた、本当はあなたもそういう生き方を
したかったはずだろうと思うのですよね。
だとするならば、本当に生きたかった人生を
日々自分の心を殺す覚悟以上に、
生きる覚悟を持つべきだろうと思うのです。
そのためには何をすればいいのか。
自分自身の正直な気持ちに、
ものすごく敏感に気づける感性を養うこと。
そして、それを実現するためのあらゆる可能性を
決してあきらめず、模索し続けること。
その歩みを続ける勇気と根気と忍耐が
必要ですね。
あなたが本当に自分自身の人生を生きる
と決めた瞬間から、もう歩みは始まっているのです。
うまくいかなくても、揺らいでも良いから、
歩み続けることですね。
そうしていく内に、ものすごく変わってきた自分に
気づくときが来るでしょう。
あなたの歩みに祝福を。