最近、立て続けに
「大変なことになっておりまして。。。」
とおっしゃる方からのメッセージなどを
何件も受け取っております。
その方その方に色々な背景はあるのでしょうが、
大抵そういう方は混乱し、憔悴し切っていて
心、ここに在らず、です。
セッションなどでは、そういう方に対しては
まず、意識が「今ここ」に居られるように、
様々な働きかけをします。
とにかく、まずは「今ここ」に戻ってこないと、
状況に対して適切なアクションを起こすことが
できませんからね。
今起こっていることも、
浄化の一環だとか、試されてるんだとか、
頭ではわかっている方も多いです。
でも、どうしたらいいのか、
わからないんですよね。
地に足がついていないので、
何をやっても空回りしてしまうからです。
そうして、頭の中ではぐるぐると
ストーリーが廻って堂々巡りしています。
それでは、何も変わりません。
現実を転換させていくには、
ポイントがあります。
色々なポイントの読み方はあると思いますが、
私が見るのは、その人が出来事の中で
消化できなかった未完了の感情のエネルギーです。
そこが完了できれば、
それに関連して起こっていた出来事は
調和に向けて動き出します。
感情解放ワークでは、
そういうポイントを徹底的に掘り下げて
働きかけていきますね。
そういう時に、出来事が起こってしまった後の
感情を統合することも大切ですが、
その出来事に至るまでの動機となる感情
に対してもしっかり統合しておかないと、
根っこが残ります。
ワークをされる方は、この部分を
取り逃がして終わっていることが多いので、
残念なことです。
そこに至るまでの動機とは何かといえば、
自分が被害者の立場なら、加害者の視点に入って
そのように加害してしまったときの気持ちを
捉えます。
相手のことだし、自分には関係ない
と思うなかれ。
被害者と加害者は裏と表であり、
自分がどちらか一方になったということは、
必ず反対の要素も自分の中にあるのです。
そうでなければ、
決して引き合わなかったでしょう。
たとえば、自分がひどいいじめに遭っていた
とします。
自分の辛い気持ちを受け止めたうえで、
相手の意識に入って、なぜ自分をいじめたのか、
そうしないでいたとしたら、どんな気持ちが
浮上してくるか?と問います。
その行為は、その人自身に受け止められなかった
感情のエネルギーを八つ当たりしたために
起こっているわけです。
故に、その感情自体をその人が統合できれば、
いじめという行為をしなくてもよくなります。
この感情こそが、種なんですね。
ここを残したままでは、何度でも
種は芽吹いて同じような出来事を
引き寄せてくるでしょう。
相手の中に見たこの種は、
自分の中にあるものを、
相手を鏡として見たに過ぎません。
被害者になりたくないから加害者の側を選ぶ
という人もあるようですが、
どちらであっても、二元性のシーソーを
行ったり来たりするだけで、
終わることはありません。
そうではなく、最善の選択は、
被害者、加害者のいずれにもならないことです。
二元性のシーソーゲームに乗らない、
そこから降りるために、
反対側の極を見ることが必要なのです。
プラスとマイナスの極の両方を同時に触れたとき、
ゼロポイントが出現します、
それが、二元性のストーリーからシフトする
脱出ポイントなのです。
だから、自分が置かれた地獄を脱出したければ、
しっかりと意識を今ここに戻して、
自分と相手の中に渦巻く「種」を
直視しなければいけないのです。
現実を転換していくのに必要なのは、
ストーリーをグルグル反芻して
整理納得させたり、批判や愚痴で
憂さ晴らしをすることではありません。
現状が耐え難いほど苦しい、ということは、
あなたはずっとそれをしてきて、
根本的に対処してこなかったのでしょう。
人生からの呼びかけに応えずにいるほどに、
その声は大きく、深刻さを増した出来事
となって否応なく私たちを駆り立てるからです。
そうしてモンスターのように複雑怪奇に
収拾がつかなくなった出来事も、
根っこを辿って対処しなければいけない部分
と言うのは実にシンプルです。
とてつもなく大変なことをしなければいけない
というわけではなくて、自分で必ず対処できる
はずのことなんですね。
まぁ、最終的にそれをするのかどうかを
決めるのは自分であり、決めなければできない
というのはありますけれど。