毎回、みなさんから送られてくる遠隔ヒーリングや
セッション、ワークショップなどのご感想を
拝見することは私の楽しみになっていますが、
拝見していると、しばらく同じところで
足踏みされているかな、と見える方も
しばしば見受けられます。
今日は、なかなか先に進めないでいる方の
要因など、思うところを書いてみたいと思います。
みなさんからのご感想の傾向から見ると、
取り組んでいるつもりだけれど、
意識するポイントがうまく掴めていない方が
多いのかな、という印象があります。
感情を感じているつもりだけれど、
「感情について考えている」だけだったりして
感情のエネルギーが完了できていないとか、
相手の視点に入ってその人の気持ちを感じるのを、
自分の視点のままで相手について考えているとか、
あるいは、ブログや本を読んで頭では
納得してわかっているつもりだけれど、
実際に自分の感情は「感じて」いないとか。
整理納得しているだけでは、
感情のエネルギーは完了しないのですよね。
だから、どれだけ頭でわかっていても、
それでは何も変わりません。
また、認めたくない、受け入れがたい自身の側面と
戦っている方もありますね。
受け入れてしまったら、自分が本当に
ダメになって立ち上がれなくなってしまう恐怖で
身動きが取れなくなっている方。
そういうとき、セッションでは、
向き合っている感情のカケラ君が、
体の中のどこにいるかを特定して、
そのカケラ君の視点に入ってみる、
ということをします。
カケラ君からそれに向き合おうとしている自分が
見えるかどうかを確認し、その自分の様子を
観察するんですね。
自分は、ボク(カケラ君)を受け入れたら
ダメになってしまう!と信じているようだけれど、
カケラ君から見たら、それは真実に見える
だろうか?って問うてみるのです。
すると、大抵は「ダメになってしまう!」
というのは思い込みで、カケラ君から見ると
全然そんなことはなく、
本人にカケラ君を受け止めるだけの力もあるし、
受け止めたら今よりもずっと軽くなって
人生も良くなっていくという可能性が
見えたりするんですよね。
でも本人の視点からは見えない。
だから、カケラ君の見た可能性を、
自分自身に教えてあげるわけです。
すると、自分もハッと気づく。
そうなんだ。じゃぁやってみよう!
ってなったりもします。
半信半疑で、「本当なの?」って
疑う人もいますけれど。(^^;
そういう場合は、カケラ君の教えてくれた
可能性を信じてそうでなかったら、
ということを恐れています。
もしそうでなかったとしたら、
どうなってしまうことを恐れているのか。
自分がダメになったときに、
何が起こってきてどんな気持ちになるのか。
その気持ちを明らかにして受け止めていきます。
こんな風にして、自分が本当は何を恐れていて、
その恐れているものは真実なのかを
丁寧に確かめ、幻想を打破していきます。
こういうところを雑に済ませて
気合いで進めようとしても
決して前に進むことはできません。
多くの人は、認めがたい自分を認めたら
自分はダメになってしまうと信じていますが、
認めないからダメな自分を脱却できず、
余計に無力感に打ちのめされているのです。
否定した側面は繰り返し、声を強くして
突き付けられてくるでしょう。
愛を持って受け入れる、抱きしめる
というと、なぜか高飛車に
「私がダメなあなたを愛してあげるのよ」
ってポジションでどうにかしようとする人がいますが、
これでは受け入れたことになりませんね。
カケラ君と対等に付き合えないのは、
恐れ、拒絶しているからです。
あなたの周りにそういう態度を取る人が
もしいるのなら、間違いなくあなたは
こういう態度でカケラ君に接しています。
恐れに命の呼吸をしっかり送って
あげましょうね。
そうすると、カケラ君と対等に向き合えると思います。
ざっくりとですが、ワークをされる方に
何か参考になれば、と思います。