どうせやっても無駄、できないんだろうな、
自分の願いは叶わないんだ、と思うとき、
そこには様々な逃避の気持ちが浮上しています。
だって、どう考えたってできる気がしない、
って思われるでしょうけれど、
確かに、そのままの状態でいくら頑張ったって、
多分その予想の通りの現実にしか
ならないでしょう。
けれど実は、あるポイントを
しっかり掴んでクリアすると、
別の可能性の扉が開くんですね。
今日はその扉の開き方について
書いてみたいと思います。
まず、どうせできないんだろうな、
と思った時、それが何であれ、
そこにはかつて思うようにならなかった
過去の記憶と、その時に感じた
心の痛みがトリガーされています。
目の前の現実は過去とは違うのに、
それに覆いかぶさるように、
過去の生々しい痛みがこの瞬間に浮上して
その感覚とともに現実を見るので、
過去のうまく行かなかったストーリーと
同じもののように見えてしまうのですね。
だから、そのうまく行かない感覚は
とてもリアリティがあって、
見る者にとっては紛れもない真実
のように感じられてしまうのです。
そういう感覚のまま何か行動しても、
心と体はうまく行かないやり方を
その通りになぞって再生してしまいます。
だから、やっぱりうまくいかなかった
という現実を繰り返してしまい、
ついには、もうそんな辛い思いはしたくない
ということで、最初から諦めて、
そもそもそんな体験をしないように
回避する行動パターンが出来上がるのです。
このように解説してみると、
自分の中で何が起こっているか、
よく理解できるのではないでしょうか。
では、この繰り返す再生パターンから
脱出するにはどうしたら良いのかというと、
過去の痛みの感覚をきちんと完了させること
がカギになります。
つまり、この過去の痛みの感覚こそが
感情解放ワークでいうところの
「未完了の感情のカケラ君」なわけで、
この子を「お迎えに行く」んですね。
私たちは辛い体験をすると、
その苦痛から逃れるために、
その感覚を抑圧したり切り離したり
様々な方法でとにかくそれを
感じないようにしようとします。
そうすると、
感情のカケラ君は本来その人自身に
受け止められ、ちゃんと生きてもらえれば
後腐れなく収まっていくのですが、
受け止められず、本人が逃げてしまうと
完了できなくていつまでも
残ってしまうんですね。
そうしてこの未完了のカケラ君が
事あるごとにトリガーされて浮上してくる
というパターンを繰り返すようになるのです。
だから、やるべきことは、
この辛い感覚、感情をきちんと認め、感じ、
命の呼吸とともに生きてあげることです。
ワークで命の呼吸を重要視するのは、
その呼吸によって、苦しい感覚の中でも
我を見失わずに保つためと、
カケラ君に命の栄養を送り、
統合を助ける意味合いがあります。
きちんと統合できないときは、
必ずこの呼吸がうまくカケラ君に
届いていないときなんですね。
この辺りは実際に体験してみないと
統合されていく正しい感覚がつかめないので、
機会があれば感情解放のセッションを
受けてみてくださいね。
そうして、未完了だったカケラ君が
無事に統合できると、今までトリガーされていた
過去の痛みの記憶が再生されなくなってきます。
すると、目の前の現実を在るがままに見て、
過去のフィルターをかけずに対峙し、
これまでのパターンとは違った応答が
できるようになっていきます。
こうして延々と続けてきた出口のない堂々巡りから
脱出することが出来るわけです。
こういうパターンは、あまりにも馴染み深すぎて
自分が痛みから逃避しているなんてことは
ほぼ気づくこともないので、本人には
違った可能性なんて見えません。
けれど、こういう構造をしっかり理解して
自分が逃避しているという事実を認め、
何から逃げているのかを的確に捉えられる
ようになると、今まで見えなかった
可能性の扉がそこかしこに開いていることに
気づくのです。
そうなれば、もはや過去の痛みは
新たな可能性へのゲートそのものに
変容していることでしょう。
それは、自分にはどうしようもない
絶望の壁ではなく、自分の力で
対処可能なものなのです。
あとはただ、
そのプロセスをひたすらマスターし、
実践していけば良いだけですね。
もちろん、
そのプロセスにも様々な段階がありますが、
進むほどに自分が哀れで無力な被害者から
力と自信に満ちた主体的な創造者に
変貌していく喜びを感じるでしょう。
そういう自分になっていきたい人は、
実践あるのみ!
あなたの人生に栄光在れ!
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