何か自分からアクションを起こすと、
当然ながら、必ず何らかのリアクションが
返ってきますよね。
このリアクションに対して、自分が
どんな態度をとっているのかって、
結構大事なことだと思うんですよね。
感情解放のワークでも、イメージワークで
飲み込んだ自分の気持ちを相手に向かって
吐き出す、ということを誘導したりします。
このとき大切なのは、言いたいことを言う
ということもさることながら、実は
「相手のリアクションを受け取る」という
部分もかなり重要なカギになっています。
どういうことかというと、
言いっぱなし、やりっぱなしにしないで、
自身の行為の結果をしかと受け止める
という部分まできっちりやるわけですね。
言いたいことを飲み込む傾向のある人は、
なぜ飲み込むかと言えば、大抵、自分が何か
言ったことで、嫌な思いをしたくない
という思いがありますね。
嫌な思いをするくらいだったら言わない
という選択をしているわけです。
ここを、言いたいことを言うように
行動を転換していくと、当然ながら
嫌な思いをするかもしれない結果が
やってきますね。
この転換を完全なものにするには、
その結果を引き受けて、さらに
相手のリアクションに対して、
適切に応答していくという流れを
完了させてあげる必要があるのです。
そうでないと、途中で嫌な思いをしたときに
やっぱり言わなきゃよかった!となって
また言いたいことを飲み込むパターンに
戻ってしまいます。
結果が好ましくてもそうでなくても、
起こったことをちゃんと受け止められる自分
を整えるということですね。
まぁ色々な段階の方があると思いますが、
言いたいことが躊躇なく言える人でも、
同じようなパターンで繰り返し
感情を掻き立てられることが起こっているなら、
多分言った後の相手のリアクションに対する
洞察がなされていないんだと思います。
つまり、そもそもが単なる八つ当たりのレベル
なのか、あるいは、自分の行為の結果に
背を向けている部分があるんだろう
ということです。
たとえば、好きな人に告白をする中学生を
思ってみてください。
好きすぎて、もうどうにも自分の心の内に
その思いを収めきれなくなって、
とうとう相手に告白をする。
けれど、もし嫌いだとか言われたら
すごくショックだから、答えは聞かずに
「好きです!」って言った瞬間に
猛ダッシュでその場から走り去る、
みたいな感じでしょうか。
ちゃんとお返事をもらわなくちゃ、
告白は完了しないですよね。
自分も、相手も宙ぶらりんの状態に
なってしまいます。
これも、自分の気持ちを相手に
無責任に投げつけるという意味では
八つ当たりに近いものがありますね。
じゃぁ相手のリアクションを
どう受け止めるのか、という部分ですが、
まず相手の反応によって自分の中に
起こる様々な心のさざ波を受け止める
というのがあります。
けれどこれだけだと十分ではありません。
自分の中のさざ波を受け止めつつ、
相手の内外で起こっていることも、
ちゃんと見て受け止めていないと、
適切にこの状況に応答することは
できません。
ここを理解していない人は
多いんじゃないかな、と思うのです。
自分だけでもダメだし、
相手のことにだけ気づいていても
どちらも宙ぶらりんで、
ずるっと足元を取られるように
意識を今この状況にグラウンディング
させることができなくなります。
そうして、今この瞬間に差し出されている
気づきや学びが受け取れなくなるので、
当然メッセージは完了しません。
だから同じことを繰り返すんですね。
私自身、日々様々な方のセッションを
させていただく中でトライ&エラーを
繰り返しながら学んでいますが、
自分がどこまで自身の内に起こることと
相手の方の中に起こることを捉えられているか、
ということを毎回、問われています。
自分の内側に認識漏れがあればそれが
私自身の行為に影響し、相手に伝わるものに
反映されて返ってきます。
そしてその反応を見ながら、また修正を
繰り返す、ということをしているわけです。
だから、言いっぱなし、やりっぱなしで
放置しておく、という意図的な選択肢は
私にはないですね。
何かあれば、意識を向け、何かしら応答する
というサイクルは、大事にしています。
けれどもちろん、意図しないところで
やっているところはないとは言えませんけどね。
リアクションがあるから、自分の認識漏れ、
視野の欠けているところにも気づける
わけですから、見なければそれすらも
気づけません。
こういうことを丁寧にやっておくと、
現実は結構いい感じになってきます。
けれどしばらくすると、
そろそろ先に進め~、もうちょっと見られるように
なっているところがあるだろう、と促される
出来事がやってきたりします。
今までの自分ならそこら辺が精一杯だった。
けれど、十分にそのレベルに安定してきたら、
もう一段先に手を伸ばす余力もあるだろう。
そんな絶妙なタイミングを見計らって、
先を促すサインはやってきますね。
一体どんな存在がこういうシナリオを
監督しているんでしょう。
その完璧さには、いつも脱帽です。
さて、今日も自分の限界を超える挑戦を
地道に続けていきますか。