今の自分はやりたいことをやれていない。
それが何だかわからないけれど、
それさえわかれば、自分はもっと
生き生きと毎日が楽しく生きられるはず！
と思っている方、結構いらっしゃるのでは
ないかと思います。
毎日やりたくもないことを嫌々やっていたら
そりゃぁ気分も滅入るし、
人生楽しくないですよね。
それよりか、やりたいことをやれたら
どんなにか毎日が楽しく、生き生き
するだろうと思うお気持ちは
とてもよくわかります。
けれど、一体自分は何がやりたいのか
さっぱりわからなくて、あれこれ
やってみるけれど、どれもしっくりこない。
そんなお声を聞くことも
よくあります。
そのような状態の方を見ていて
しばしば感じるのは、
やりたいこと云々の前に、
自分の人生から逃げてるよね、
ってことです。
全ての人がそうではないのかもしれませんが、
確率的には結構な割合でそう感じますね。
今日は、そういうケースについて
思うところを書いてみます。
別に、やりたいことを見つけたい人を
ディスりたいわけではありませんが、
以下に当てはまるな～と思う方は、
今一度、ご自身の在り方を考える
きっかけにしていただけましたら幸いです。
やりたいことさえ見つかれば
自分の人生はすべてハッピーになれるはず！
と思っている方には、非常にがっかり
するようなことを申し上げますが、
それって、幻想だと思うんですね。
まず、今現在の自身の人生を受け止めておらず、
丁寧に生きていない、
今のこの人生ではなくて、
どこか別の人生、世界に行きたい
と思っている人は、
多分、やりたいことを見つけた！
と思ってやり始めたとしても、
何かちょっとうまく行かないことが起こったり
キツかったり辛かったりしたら、
すぐに、やっぱりこれは
自分のやりたいことじゃなかったんじゃないか、
自分は間違った選択をしてしまったのではないか
と考えて、フラフラしだすと思います。
本当にやりたいことが見つかったら、
きっと肚の底から情熱が湧いてきて、
不屈の精神で辛いことがあっても
克服していけるはずだ！
と思っているのではないかと思いますが、
自分の選択したことの結果を
引き受けない人、
つまり、楽しいことだけ味わいたい、
苦しいことは一切受け付けない
という姿勢の人は、
困難から学び、人生の糧にしていく力が
そもそもないんですね。
可能性が0ということではなくて、
自分の内にあるそういう力を汲み上げようと
していないので、使えないということです。
だから、ちょっとした壁にぶつかると
すぐにこれは正解じゃなかったんだ！と考えて、
別の正解（苦しいことがないはずの選択）を
探してさまよいだすのです。
けれど、そんなものはどこにもありません。
本当に自分のやるべきこと、
使命につながるような道を歩んでいたとしても、
辛いこと、苦しいこと、絶望や悔しさや
いつ果てるともない暗闇を行くような
焦燥感を感じることがないわけではありません。
というか、
本当に自分の使命を果たす道を歩んでいる人は、
多分誰しもがそういう道を越えてきている
と思います。
だからこそ、
その道を自分が行く意味も理解できるし、
少々の困難があっても、
その歩みに対する確信がゆらがないのです。
傍から見て、そういう苦しかった歩みを
全く見せない人もいるし、
そうでない人もいるけれど、
自分なりに消化、昇華できているから、
軽やかに輝けるんだと思うんですね。
本当に地に足をつけてこの世界で
自身の為すべきことを為している人で、
自分の人生から逃げている人なんて、
居ないんじゃないかな、と思います。
そのようになるためには、
どうしたら良いのかというと、
理想とは程遠い、思うようにならない
この現実から逃げないこと。
ちゃんと向き合って、
逃げずに「適切に応答する」こと。
ただ我慢して抑圧することが
逃げないことじゃないですからね。
その辺、勘違いしないように。
逃げているから、
自分の力を感じられず、
自尊心を持てないのです。
逃げたまま、環境さえ変われば、
何かを得ればすべてハッピーになれる
と思うのは、このことからも
幻想だと言えます。
そういう自分では、
どこに行って何をしたとしても、
何も変わらないでしょう。
その人が最も逃げているのは、
自分自身だとも言えます。
本当にやりたいこと、
自分の為すべきことを果たしている
人生を送りたいのであれば、
まず、自分自身に帰ってこなくては
なりません。
それが絶対不可欠の第一歩ですね。
この自分を愛し、
人生を祝福できる自分で在るように。
それができないのは、
やりたいことがみつからないから、
ではないのです。
それをしないからこそ、
居心地の悪さ、不足感を
幻想で埋めようとしていることに
気づきましょう。