関係性の中に溺れる意識

お正月2日目の昨日は友人たちがサロンに
遊びに来てくれて、ヨガの練習をしたり
お節を一緒につまんだり、なかなか
楽しい時間を過ごせました(^^)

みんな人生のそれぞれの時間の中で
この2020年のお正月を迎えているわけだけれど、
自分の人生の捉え方、今生きているこの世界の
捉え方、そして人生をいかに創造していくか、
それぞれの視点がとても興味深かったです。

誰しも、生きてきた人生の中で、
様々な考え方や価値観を多かれ少なかれ
インプットされていて、

成長するに従って、そのプログラムが
自分にそぐわなかったりして機能不全を
感じたとき、

自分でそれを書き換えたり、
その苦しさをどうにか和らげるための
新たなストーリーを生み出したりしながら
自身のアイデンティティと世界観を
創造していきます。

だから、同じ場所に隣り合って生きていても、
その人の生きる世界はその人の内側に持っている
内的世界によって解釈された世界なので、

同じ世界を生きているものだとしばしば
私たちは勘違いしてしまいがちですが、
実は誰一人として同じ世界にはいません。

家族も恋人も、職場の人も友人たちも、
全然違う世界の住人なのです。

けれど、微妙に、あるいは全く違った
世界観を持つ者同士が接触したときに、
様々な反応がそれぞれの中で起こります。

それはしばしば不幸な摩擦になることも
あるし、信じられないくらいに互いに
拡大していくような高揚感をもたらす
素敵なものだったりもするでしょう。

どちらにも微妙にならない、という
もやもやする関係性もあるかもしれません。

いずれにしても、自分とは違った世界を
生きている者同士が触れ合ったとき、
自分がいかに在るか、というところが
人生の醍醐味を味わえるところ、
なのだと思います。

セッションをしていても、毎度この辺りのことが
テーマになってくるわけですが、

人間関係が心地よく感じられないときの
おおよそのパターンはありますよね。

長いことうまくいかない関係性の中で、
相手と自分自身と向き合うこと自体を
諦めているとか、

自分の中の価値観や世界観でしか相手を
見られなくて、そこからはみ出した相手
がどうにも許せずにいるとか、

相手との関係性の中で、自分自身を見失い、
飲み込まれてしまっているとか、

他にも色々あるけれど、
そのすべてに共通するのは、
自分自身を見失わずに相手に向き合い続ける
意志と力のなさ、でしょうか。

力はもちろん、意志のあるところに
生まれてくるものですから、
諦めてしまったらそもそも力なんて
出てこないわけです。

相手に向き合うことの中で、
自分自身の内に生じる狂おしいほどの苦しさ、
不安、荒れ狂う諸々の感情に翻弄されたとしても
なお、そういう自分を見つめ続ける
意識のポジションが必要です。

これは力技というよりは、
そういう意識のポジションをとる
技術の問題かと思います。

たとえば、自分が崩壊していくような
感覚の中でも、それを観察し続けている
意識は継続して存在し続けるようなもの。

死の瞬間でさえ、徐々に機能を停止していく
自分の肉体や精神の状態を観察している意識
でしょうか。

すべての人に、こんな意識のポジションが
必要なのかどうかは、その人が人生を
どう生きるか、という選択次第だとは思いますが、

ある程度、こういうポジションが取れないと、
その人の抱えている課題と言うかテーマを
クリアしていくのは難しいかもしれないな、
と思える方は少なくはありません。

あくまで私個人の見解ですけれど。

その人の中に刻まれたプログラムを
解除していこうとするときに、
そのプログラム故に生じたストーリーの中に
飲み込まれていては、解除できません。

中には、自らそのストーリーの中に
浸るというか、飲み込まれることを
選んでいるかのような方もあるので、
それではダメだよね、と思うのです。

自身の楽しみのために、映画を見るように
メロドラマやヒーローアクションのカッコよさ
に浸るのは楽しいものですが、

人生のストーリーにもがいていて
脱出したいと望むのなら、
そこに酔っていてはダメです。

そこで飲み込まれてグズグズに崩れていくのではなく、
踏みとどまって自分が何を創造しているのかを
見つめる意識が必要なのです。

この創造が根っこに近いところのものであるほど、
人生のあらゆる状況にそれが映し出されて
きますから、その影響は甚大です。

そのように自らの創造に飲み込まれている人
の意識を見ていくと、どこか眠っているような
印象があります。

本当は悲劇のヒロインじゃなく、いかようにも
その世界における権限をもって支配できる
存在なのに、無力な被害者だと信じているような
嘘臭さがあるんですよね。

まぁ、それが楽しいなら続ければいいし、
嫌なら眠りから起きなければいけないでしょう。

今年はセッションの中で、さらにそういう
場面にも対応できるヒーリングの技術を
磨いていこうと思います。

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