昨日は感情解放ワークショップでした。お集まりくださったみなさま、ありがとうございます。昨日は「最も受け止め難いものを受け止める」が共通したテーマだったかなと思うのですが、魂が幾世にもわたって拒絶し続けてきたものに、どう対峙していくのかが問われていたような気がします。
お金や恋愛、家族関係や仕事など、人生で何かが停滞しているときには、必ずそこに「見ないようにしてスルーしている何か」が存在しています。それに気づき、手を触れてしまうことは、その人にとって非常に好ましくない感覚があるのですね。
だから、自分でも「気づいていないことに気づかない」くらい巧妙に蓋をして隠している、ということがよくあります。
そんなとき、そのことについて誰かに指摘を受けても、なかなかピンと来ないとか、反発してしまうとか、気づいていて取り組んできているのにダメなのだと、絶望的な気持ちになったりするのです。
私自身にも覚えのあることなので、自分に対する指針として書いておくのですが、こういうときにこの停滞を打ち破っていくには、「自分でも気づいていない、自身が逃げているところ」に気づかせてもらい、逃げずに受け止めていけるように、天に祈り、自分自身にコミットメントするのが私なりのやり方です。
頭でこれをどうにかしようとしても、結局自分の深いところにつながれないので、空回りし、焦りを増すだけでしょう。だから、腹の底から覚悟を決めて、天に対して、自分自身に対して、その覚悟のほどを宣言するのです。
そうまでしなければ停滞を打ち破ることができないのかと問われれば、私自身について言えば、そうだと答えるでしょう。
向き合わないことで得ているメリットを手放して、向き合って未知なる状態の自分に移行することは、弱い私にはとても勇気のいることですし、自身の選択の結果、起こってきたことが何であれ、後悔せず、ひたすら前を向いて受け止めて歩いていくには、天の加護を願わずにはいられません。
取り組んできているのにダメだった、できないのだと思うこともあるでしょうが、それは多分、取り組んできている「つもり」で、実際には肝心なところが向き合えていないのだと思います。
自分にできることは全部やったのだ、と言い切れる場合は、「それにもかかわらずダメだった」という「結果を受け入れることから逃げている」のかもしれません。
最善を尽くし、全力を傾けてやったことがダメだったという事実は、相当に深い絶望感や無力感をもたらすでしょう。そんなものを感じてしまったら、とても立ってはいられない、発狂してしまいそうだなどと思うので、あなたはそこから逃げているのです。そして、逃げていることを認めることからも、逃げています。
この文章を読んでいて、胸が苦しくなったり、読んでいても頭に入らないなどという場合は、間違いなく図星だというサインです。
そうでないなら、そのような反応は起こることはありません。自分自身の体感覚や気持ちを、注意深く観察してみることです。考えることによってではなく、感じることによって。
自身の内面を観察するときは、感じることが鉄則です。なぜなら、思考ではあるがままの真実を捉えることができないからです。思考はいくらでも真実を捻じ曲げ、それらしい理屈によって、違和感という真実からのサインを納得させ、ねじ伏せてしまいます。
どれだけ思考によって整理納得したとしても、違和感は収まることなく、ますます思考は複雑に散らかり、手が付けられなくなっていくでしょう。そして身体からも分離し、自分がバラバラになって訳が分からなくなってしまうのです。それが思考による内面観察の結果です。
自分の感じているものが何であろうと、それを否定したり、そこから離れてはなりません。誰が何と言おうと、「あなたがこのように感じているという事実」は、あなたの現実の真実ではありませんか?それを否定しては、自身の真実を生きることができません。
故に、あなたが自身の真実を生きるには、まず自分が感じていることを在るがままに受け止める必要があるのです。
では、そのようにして自分が感じていることを受け止め、真実を生きていったとき、どんな良いことがあるかと言えば、まず自身についた嘘によって生じた苦しみがなくなります。
苦しくなるのが嫌で逃げ続けてきた逃亡生活が終焉し、心に平安が戻ってきます。
昨日ワークショップで自身の最も受け入れ難い側面を受け入れた方は、「ホッとしました。安心しています」とおっしゃっていました。自分が在るべきところに在る、ピタッとはまった感じがして、心地良いのですね。
よく、今の自分が嫌で「この自分ではない別の自分」を求めたり、「ここではないどこか遠く」を求めて彷徨い続ける方がありますが、どこまで行ってもその放浪の旅は終わらないでしょう。
なぜなら、求めているものには、今のこの自分を受け入れることによってしかたどり着けないからです。
自分が嫌いだという方ほど、このことをよく心に留めておいてください。