最近、HSP(Highly Sensitive Person)
という言葉をよく目にします。
一般に繊細・神経質・内向的と
言われる人たちが持つ「気質」を言う
そうなのですが、
自分はどうなのかな～？と思って
ネットで簡単なテストをしてみました。
結果は60ポイント台で中程度のHSP、
あ、一応当てはまるのねって印象
だったのですが、
テストをしていて、
感情解放ワークで以前と随分感じ方も
変わっているから、これが昔の自分
だったらもっと違っただろうな～と思ったので
その自分を想定してテストし直してみました。
すると30ポイント以上も上がって
それでも中程度のHSPの範囲だそうですが、
やっぱり、と納得するところが
ありました。
今でも人が多く集まるところは好きではなく、
基本、一人で過ごす方が落ち着きます。
子供のころは、人から良くおとなしいとか
鈍い、グズだと言われていたので、
自分でも鈍いんだとずっと思っていましたが、
思い返してみれば、小中高と、
ひたすら自分を閉ざすことにエネルギーを
注いでいたような気がします。
そうしないと、騒がしすぎる学校に
通うことがとても難しかったので、
厚い壁でブロックする、周囲と自分を
切り離して自分の世界に閉じこもることで
どうにか生き延びてたんですね。
不登校なんて絶対に許さない
という考えの親でしたから、
学校に行かないのなら自分がこの世界で
生きていく場所はないんだと
信じ込んでましたので。
まぁそんなこんなで自分は鈍い人間なんだ、
と思っていたので、敏感な人と言われると
なんだか変な気持ちになります。
その鈍さは、閉ざしたがゆえの鈍さ
だったのかもしれませんね。
あれからウン十年経って、
感情解放を徹底的にやり込んだ今、
誰かの痛みと自分の痛みを混同することは
ほとんどなくなったような気がします。
他者の痛みを感じてしまう人は、
それを自分で引き受けてしまって
辛くなることが多いと思いますが、
そこをセパレートすることができると
随分生きやすくなるんじゃないかな
と思います。
相手が辛そうにしていても、
それは自分の痛みではないし、
自分のせいではない、と認識するだけでも
違ってくるとは思いますが、
感情解放ワークで自他の感情のセパレーション
を行うには、もう少し突っ込んだレベルで
内的な構造改革に取り組みます。
他者の感情を引き受けてしまう人は、
しばしばそれをセパレートすることに
罪悪感など、落ち着かない気持ちを
感じることがあります。
これが故に切り離せないのですが、
ある意味、パワーゲームになっている
ところもあると思うんですね。
自分がその人の辛さを受け止めてあげないと、
その人は一人ぼっちになってしまう、
それを見ていることが辛いので、
つい、またその人の辛さを引き受けてしまう、
みたいな。
この構造がそのままだと、また辛い人を見たときに
嫌でも同じことをしてしまうのです。
ですので、ワークではまず、自分の中で感じる
辛い人を見たときの辛さを受け止めます。
自分の中で生じる自身の感情を
しっかり引き受けるんですね。
そうすると、辛い人を見たときに、
自分の中で生じる辛さが薄くなるか、
ほとんど気にならなくなります。
こういう状態になって初めて、
その人をニュートラルな状態で
見ることができるようになるんですね。
そうなると、自分に感情的な痛みを
意識、無意識的に押し付けてくる人に対して、
「それはあなたのものですから、あなた自身で
責任を取ってくださいね」って突き返せる
ようになるわけです。
これは、いくら頭でわかっていても、
自分で自身の感情の責任を引き受けてない内は
絶対にできないことです。
自分の責任を取ることで、自身の内から
湧いてくるパワーによって、
これが可能になるのです。
繊細な感受性を持つ人でも、
このパワーが自分で自分を支え、守る
バリアになるんですね。
繊細な感受性を持つ人は、
その繊細さゆえに、多かれ少なかれ
自分を閉ざして生きている人は
少なくないと思うのですが、
閉ざしたまま生き続けるよりも、
時期が来たら、
自分を開いても大丈夫な状態になるための
何らかの技術を身に着けることが、
人生をより充実したものにしていく
鍵になると思います。
その繊細さはギフトでもあるし、
自身の大切なアイデンティティの一部
でもあるわけですから、
それを上手にこの世界で生かして
良い形で表に出すことができたら、
それはすごく生きる喜びに
つながって行くと思うんですよね。
あなたがそうやって生きることは、
他者にとっても大きなギフトです。
素晴らしい感性が拓く世界に祝福を！