セッションでリーディングさせていただくと、
しばしば心と体がバラバラの状態の方を
お見かけします。
そういう状態はエネルギーにも表れていて、
私には、体のある領域と心、意識の領域が
まるで別次元にあるように分離して
感じられます。
ちゃんと心と体がつながっている人は
そういう分離はなくて、双方がしっかり
「接している」感じに捉えられます。
心と体が分離していない方たちに
共通しているのは、自分自身の体を
受け入れられていないという点です。
色々な理由はあるのですが、
たとえば、幼少期から病弱で
体が思うようにならなかったとか
性的虐待のトラウマがあるとか、
状況的にものすごく体が辛いけれど
自分をケアする余裕も全くなかったとか、
大変な難産で生まれたため
バーストラウマがあるとか、
摂食障害があるなどなど。
いずれにせよ、心や体に起こった
危機的な状況をうまく消化できないときに
こうした分離が生まれることが多くあります。
一口に分離と言っても、
人によってそのバリエーションも様々で、
体と心の領域全体がそれぞれにズレている、
あるいはまったく別の次元にあるような
ケースもあれば、
エネルギーボディのレベルが
いくつかのパートに分かれて
それぞれ別の次元にあるように
見える方など、色々あります。
いずれにせよ、こういう状態にあると
ほぼ間違いなく自分の人生を生きている
実感は乏しく、
本来、自身の内から湧き上がる生き生きとした
パワーからも切り離されているので、
生きづらさを感じられていると思います。
セッションでは、このような状態を
生じてしまっている原因を読み解いて、
そこにある感情的な痛みを癒したり
恐れを統合したりして自分の体を
受け入れられるように導いていきます。
体にもそれ自体に意識があるので、
心や魂が分離してしまうと、
体もとても混乱します。
そうした体の中に残っている
混乱や悲しみなどの感情も統合していくと、
分離していた心が体に戻ってきやすく
なるんですね。
また、自分自身がこの体を許し、
受け入れ、祝福できると、
分離はかなり癒えていきます。
自分の体を受け入れられていない方は、
しばしば体を呪い、その体験を呪い、
世を呪っていることがあります。
感情的な痛みとともに、
自分でかけたこうした呪いも解除します。
こうした呪いって、結構効いているもので、
自分の体を呪えば、体は思うように
ならなくなりますし、
体験を呪うと自分の人生を呪うことになるので
人生は非常に苦しいものになります。
世を呪えば、自分が生きているこの世界が
重苦しく、暗く、辛いものになってしまいます。
自分でわざわざ、そうなるように呪いを
かけているということを知れば、
そのようなことはしなくなるでしょう。
自分が放ったものは、良くも悪くも、
自分に返ってくるのですよね。
これ故に、自分の体を許し、受け入れて行く
ということは、自分の生きてきた人生を
丸ごと許し、良く生きて来たよねって
受け入れることなんですね。
無様だったり汚らわしかったり、
それを自分であると受け入れることが
どれほど耐え難かったとしても、
それを呪い、責め苛み、無きものにしたところで
そんなことでは決して癒され、安らかに
幸せになることはできません。
自分の心と体が最も辛いときに、
自分自身を置き去りにしてはいけない
というのは日ごろ繰り返しお伝えしている
ところではあるのですが、
最も辛い時だからこそ、
自分とともに在ることが
最良の癒しであり、好転の鍵なのです。
自分の体を切り離してバランスを取ろう
とするのは、非常にいびつな在り方であり、
副作用の大きな非常手段です。
もう一段、高いレベルの対処の仕方を
するのであれば、
自分をバラバラに切り離すことなく、
置いてけぼりにするのでもなく、
何ものも切り捨てないで、
この自分のすべてでこの状況を
越えていくにはどうしたら良いのか。
それを問うべきなのだと思います。
自分が諦めなければ、道は必ずあります。
ただ、歪んだ現実逃避も責任転嫁も、
すべて正されなければなりません。
それを厭わないのであれば、
深く傷ついた心も体も魂もピカピカに、
前よりもずっと生き生きと
復活していくと思うのです。
あなたの心と体と魂が
健やかでありますように。