第572弾　無料遠隔ヒーリング

毎週月曜日は恒例の無料遠隔ヒーリング
のテーマ設定日です。

最近、中国の宮廷ドラマを見ることに
ハマっていて、絢爛豪華な衣装や調度品、
その時代の習慣など興味深く見ています。

特に、違和感を感じながらも
なるほど～と思うのが、
その国、時代の人々の行動原理で、

例えば日本の時代劇なんかだと、
ドロドロはあっても、どこかで
人間としての品性だとか意地や義理、
信条、道徳心などが描かれることが
多いように思うのですが、

今見ているドロドロの宮廷劇には
そういう基準が、私が見ている限りは
ほぼ見られないんですね。

代わりに何を基準にしているかというと、
お金や権力、富や名声で、力のある人には
えげつないくらいに媚びへつらうけれど、

そういう力を失った人には
本当に見向きもしないし、足蹴にもする。

大切なのは金と権力、一族の安泰で、
それを得るため、守るためなら
どんなに汚いことをやっても構わない
という、そんな価値観があるのか～と、
逆に新鮮でもあります。

いずれにせよ、ここでそれについて
とやかく言いたいわけではなくて、
演出や切り取り方もあると思うので、
ドラマはドラマとして見てはいるのですが、
見ていてどうにも落ち着かないんですね。

人間として、どう生きるべきなのか。

正しさは、その時代背景によっても
変わってしまうのでしょうけれど、
人としての優しさや温かさ、気高さ
みたいなものを、失いたくはないな
と思うのでした。

人にやさしく、親切にしたら
足元をすくわれる、みたいな世界には
暮らしたくないですものね。

互いの幸せを願いながら、
信頼し合い、親切心からお付き合いをして
みんなが安心して暮らせる世界が良いな、
と私は思います。

そういう社会であるためには、
そこに暮らす人たちが共通して
大切にする価値観が、良心に基づいたもの
であることがカギであろうと思います。

善良で在れ、というと、
表面だけ取り繕って心根は違うとか、
自分を押し殺して良い子ちゃんで在れ
というのではなくて、

心はのびやかに、自分自身を生きて
健全な自尊心を持ち、
他者にもそれを許し、尊重し合えるような
価値観です。

そしてそれができるためには、
自尊心と自分軸が必須です。

日本人は自尊心が低い人が多いと言われますが、
自尊心の低さは自分への信頼感の低さにつながり、
自分軸を持ち辛い精神構造になってしまいます。

すると、何か基準や正解を外側に求める
必要が出てきます。

自分が信頼できないので、
まず自分の感じたこと、考えたことは
信用できないとなるでしょうし、

それでも生きていかなければいけませんから、
指針や基準を示してもらわないと、
何もできない人間になっていきます。

そういう人が多い社会は、
多勢に流れます。

周りのみんながやっていると、
安心できるという精神構造になって、
自分だけ違うとか、反対意見を言うなど
気骨ある言動はできにくいですね。

そんな中で、もし示された基準や枠組みが
善良な意図に基づいたものでなかった場合、

自分の考えを信用できない人は、
その基準がよからぬ意図に基づいていたとしても、
違和感を感じることなく、周りが従っていれば
従うことが正解だと思うでしょう。

善良な人々が互いに信頼と安心感で
暮らしていける社会は、
健全な自尊心と自分軸を持った
人々によってこそ作られるのです。

そういう人たちは、
精神的な清潔さと気高さを兼ね備えた
温和な人々に違いありません。

私も、そんな人間でありたいな、
と思います。