自分が小さかったころ、
まだ物心がつく前や赤ちゃんだった時、
どんな子供だったのかを
親御さんから聞いておくと、
ヒーリングセッションの時に
大きなヒントとなって
役に立つことがあります。
以前にも、
どこかで胎児期のヒーリングのお話や、
出産時のバーストラウマなどについて
書いたことがありましたが、
そういう時期にどんな風に過ごしたか
というのは、自分の記憶になくても、
案外、人生に大きな影響を与えていたり
するものです。
たとえば、母親のお腹に宿ったときに
母親の精神状態が不安定だったり、
物心ともにストレスの多い状況に
あったりすると、
母親が感じているストレスを、
赤ちゃんも一緒に体験していたりするので、
生まれた後に不安を感じやすかったり
気難しかったり、という傾向が
出る場合もあるようです。
また、出産時に非常に難産だったりすると、
そうでなかった子に比べると、
人生に対するイメージが苦しいものに
なり勝ちだったり。
必ずしもそうなる、というわけでは
ありませんが、どうして自分はいつも
こんなにも人生を重苦しく捉えてしまうのだろう、
と思っていた原因がそこにあった
というケースもないわけではないのですね。
私自身、胎児期に母はとてもストレスの多い
状況にあったと聞いていましたし、
出産もひどく難産で、母は臨死体験して
きれいなお花畑を見て来たそうなので、
母も私も、死にかけながら、
ようやく生まれてきたわけです。
まぁ、そんな状況のせいもあったのか、
基本、私はネガティブ人間で
人生とは苦しいもの、というイメージを
細胞の核にまで刻み込んで
人生をスタートしたのかもしれません。(^^;
また、誕生後に保育器に入っていた
というケースもたまに出合いますが、
ものすごい孤独感と不安感、
見捨てられた感じ、一人ぼっちの恐怖など、
このときに体験した感情や感覚が
成人しても人生の深いところから影響を及ぼし、
恋愛や友人関係など、様々な人間関係を
構築していく重要な要素になっていたりします。
だからこそ、ここを癒していくことで、
通奏低音のように人生に常に奏でられていた
重苦しい気分がとても柔らかくなっていく
ということもあるのですね。
自分の幼少期のことを知っている
親御さんがまだご健在の方は、
ぜひご自分がどんな風に生まれてきたのか、
機会があれば、聞いておかれると
良いと思いますよ。
また、あなたにお子さんがあるのなら、
ぜひ、あなたはこんな風に生まれてきたのよ
って話してあげてください。
そんな話ができるような親子関係じゃない!
って方もあるかとは思いますが、
そういう話ができるくらいに
関係性が修復されるところを目指す
というのも、意義のあることだと思います。
私はどんな風に生まれてきたの?
お腹に私を宿していたときに、
どんな風に過ごして、何を考え、
どんな気持ちでいたんだろう?
って聞けるのは、
親が生きている内ですからね。
亡くなってからでも、
関係性の癒しは可能ですが、
生きている間だからこそ
できることもあるのです。
だから、このことにはリミットがあります。
自分の人生を心底祝福する
大切なきっかけになるかもしれません。
どんな産まれ方をしたにせよ、
今自分がここに生きていることの秘密を
紐解いていくことは、
人によってはとても勇気の要ること
かもしれません。
自分の誕生が祝福されていなかった、
と知ってしまうのが恐いという方も
中にはあるでしょう。
それでもなお、それを知り受け止めた先に
さらに知ることのできる領域への
扉が開けてきます。
衝撃を越えて、その扉を潜り抜けていく
力がついていくまで、なかなかそこに
向き合えない方もあるかもしれません。
けれど、もしその歩みを始めることが
できたなら、それはとても素晴らしいこと
ですね。
途中であきらめることなく、
歩み切れたら、
いかなる自分であったとしても、
自身の命を祝福することができるでしょう。
自分の人生を、この命を祝福するというのは、
ものすごくパワフルな癒しになります。
そして、この祝福は、
先祖や子孫も同時に祝福していること
でもあるのです。
それは決して、
自分一人のことではないのですね。
自分の命を祝福できた時、
ここまで、様々な思いをしながら
命をつないできてくれた
すべての先祖に感謝が溢れてきます。
あなたがいてくれたから、
今の私があります。
あなたがいてくれてよかった。
本当にありがとう。
あなたにそう言ってもらえたら、
苦しかった自分の人生も報われる。
そういう方が、いらっしゃるのですね。
そんな奇跡のような言葉を言うことのできる
可能性を持っている、
今この自分なのだと知ってください。