人生で、苦しいこと、辛いことは
できる限り起きてほしくないものですが、
幸せになりたいと思っているはずなのに、
どういうわけか、本当に幸せになっていく
気配が見えた途端に、全力でその幸せに
背を向けて逃げていく人がいます。
そうして、
また幸せになれなかった、と思いつつ、
そういうポジションに戻った自分に、
どこかでホッとしているという。。。
「幸せになれた人」ではなく、
延々と「幸せになりたい人」のまま、
身動きが取れなくなっている。
そんな人がいます。
あなたにも心当たりがあるでしょうか？
本人も意識してそうしているわけでは
ないのでしょうが、掘り下げていくと、
自分は幸せになる資格がない、
幸せになってはいけない、
などという思いが出てきたりします。
自分で強烈に、制限をかけているのですね。
こういうプログラムも、
繰り返し誰かから言われてきたという
方もありますが、
本人の深いところにそういう思いがあるので、
周囲にそういう言葉を言う人を引き寄せる
ということがあるんですね。
だから、実は本人の思いの方が先なのです。
実際、誰かから言われたとしても、
言われた言葉を右から左へとスルーして
ちっとも入って行かない人もいますよね。
でも、それが入ってしまうということ自体、
本人にその言葉を受容する要素がある
ということになります。
自分は愛されてはならない、
幸せになってはならない、と固く
心に刻んでいるには、きっかけとなる
何かがあったのでしょう。
いずれにせよ、
どうしても自分が許せないのですね。
今生にせよ、別の人生であるにせよ、
ストーリーが出てくるならそれを掘り下げて
自分や周囲の人たちと和解することで、
その誓いを解除することもできます。
けれど、一部の方は、
それでも自分を許せない思いが残ってしまう
ケースもあり、
その場合はダイレクトに、
自分が幸せになることを許そうとすると
浮上する苦しさにアプローチしていきます。
こういう人は、幸せになりたいのに、
幸せになろうとすると、ものすごく
苦しくなってしまうのです。
無意識で居たら、
この苦しさから逃れるために、
自ら幸せになれるはずの状況を壊してしまう
ということを繰り返します。
でも、ワークで向き合うときは、
この苦しさに怯まず、逃げずに命の呼吸とともに
ひたすらじ～っと受け止めていきます。
いかにここから自分が逃げてきたのか。
求めていると思いつつ、こんなにも苦しいもの
だったのか。
直面するほどに、痛感するでしょう。
誰かが幸せになることを邪魔してたんじゃなく、
運が悪かったのでもなく、何のせいでもない、
明らかに自分がそれから逃げていたのですよね。
幸せや愛は、あなたに受け取ってもらいたくて
何度も何度もやってきていたのに、
それを振り払ってシャッターを下ろしていたのは
自分自身だったのです。
苦しくとも、受け取ろうとしてみてください。
決して幸せになるまい、なってはならない、
というその誓いを破棄して、
最高に幸せになる、愛し、愛されることを
自分自身に許可してください。
その宣言が、自身のすべての細胞、
あらゆるレベルに浸透するように、
染み渡らせてください。
ここが完全に許可できないと、
本当に自身の命を咲かせて、
生きる喜びを体現することはできません。
だから、幸せになりたいと思うなら、
絶対に引いてはならないし、
肚を決めなければいけません。
中途半端に拗ねたり、ふてくされたりしても、
それは責任転嫁であり責任放棄というものです。
誰も悪くないし、あなた自身が
そうしているだけなのですから。
本当に受け取りたいと思っているものを
受け取る勇気を持ちましょう。
今までどれだけそれを願っても、
決して叶わなかった、と思う人ほど、
まさか自分自身がそれを拒絶していた
なんて気が付かないでしょうし、
また認めたくないかもしれません。
どうしても、自分のせいだとは思えない、
いつも誰かに邪魔され、
幸せを取り上げられてきたのだ、と思う方は、
まず最初に被害者としての辛さを受け止め、
癒していくことが先決です。
幸せになれなかった痛みがある程度
落ち着いたら、自身の心のもっと深いところ
にある思いに意識を向けて見ましょう。
気付くことがあると思います。
結局、自分で閉ざしたものは、
自分で開けるしかないのです。
どんなセラピーやヒーリングなどを受けたとしても、
自分でやるしか、開けない領域はあります。
セラピーやヒーリングで導けるのは、
その領域を指し示し、扉の前まで
案内するところまでです。
あとは、自分の手で扉を開き、
踏み出すしかありません。
トロッコに乗っていれば自動で扉が開き、
連れて行ってもらえるところばかりではない
ということは、心に留めおいてください。
最高の愛や幸せから逃げず、はぐらかさず、
直面し、今度こそそれを体現されますように。
命の喜びを生きますように。