第三の目を開きたいという欲求

スピリチュアルに興味のある人だと、
第三の目を開くって、ものすごく
魅惑的な響きを持って聞こえるようですが、

そういう講座とかもあって、
結構人気だったりしますよね。

私自身も、ヒーリングの勉強を
始めたばかりのころに受けたことがあり、

実際それで開いたのかどうかは
わかりませんでしたが、
何となくの使い方のコツみたいなのは
掴めたような気がします。

第三の目を開きたいと思っている人は、
多分何らかのサイキック能力を
開花させたいってことなのでしょう。

そういう方に対して私が必ずお聞きするのは、
どうしてそういう力を開きたいのか?
という動機です。

これまで私が出会った中でこの質問をして、
私的に腑に落ちる答えを返してきた方は
一人もいません。

大抵は、あまりその人の深いところからの
必然性を感じさせる答えではなく、

そういうのが開いたら、
なんかすごそうだし便利そうだし。
くらいの、興味本位なのかな、
と思えるような答えがほとんどでした。

あくまで個人的な感覚と統計ベースのこと
ですが、本当にその人の人生にとっての
必然性を伴う導きからだったとしたら、

多分、「第三の目を開きたい」という
表現にはならないんじゃないかな、
と思います。

それは、
自身の道を真摯に歩んだことの
「結果、起こること」であり、
それ自体が「目的」になることは
ないんじゃないか、と思うのですよね。

それは何も、苦労して修行するとかいう
イメージばかりではなくて、
純粋な喜びから夢中になって
取り組んだというのも含むのですが、

そういう風にして身に着けた能力って、
それだけが単体で身についている
というわけではなく、

「それを使いこなせる総合力」が
同時に育ってるんですね。

ここがとても大事なところで、
超高性能なツールを持っていても、
使いこなせなければ持て余すだけで、
ややもすれば負担にもなり
怪我の元にもなり得ます。

「第三の目を開きたい」という人は、
大抵この観点がないというか
抜け落ちてる印象が私には
あるんですよね。

もし、スピリチュアルなことを
仕事にしていて、どうしても
開く必要がある、という場合でも、

必要があるのに閉じているということは
閉じているだけの必然性がその人にはある
ということなので、

「第三の目を開くこと」を目的にした
アプローチではダメだと
私は思うんですね。

つまり、
「閉じている必然性」の方にこそ
アプローチしなければってことですね。

そういう目線でアプローチしたときに、
自分にとって何が本当に必要で、
どう在るべきなのか、

その方向性が本当に正しいのなら、
実戦的に使いこなせるようになるために、
いま何をしたらいいのか、必然の道筋が
見えてくるでしょう。

さらに、次が重要なポイントなのですが、
第三の目を開きたいという欲求が
魂の深いところに響いておらず、
取ってつけたような分離した違和感が
あるのです。

こういう状態から私が思うのは、
その欲求って、
「誰が」そう思ってるんでしょうかね?
ってことです。

そうしたいって思ってるのは、
本当に「あなた」なんでしょうか?

ここまで読み進められて、
私のこれまでの記事をある程度
読んでこられている方はピンとくる
かもしれません。

そう、その能力が欲しくて欲しくて
たまらない「誰か」というのは、
あなたの中に入り込んでいる
「別の存在」ではないのか?
ということなんですね。

あくまで可能性の一つですけれど。

そういう存在が駆り立てる欲求って、
結構上辺だけ引っ張られてる感じで、
どう理由付けしようとも、
薄っぺらい感じしかないんですよね。

深いところが動いておらず、
存在全体として調和してなくて、
浮いてる感じなのです。

第三の目を開くこと自体が悪いとか
言ってるわけじゃなくて、
その分離した違和感に対して、
ちょっと違うんでないの?
と思っているということで。。。

以前セッションした方の中で、
第三の目に別の存在が入り込んでいて、
それと話をしたら、

この人ね~、僕が第三の目を
ムズムズさせると、すごく喜ぶんだよね~!
って言ってて、

そのムズムズ感を、その方は
第三の目が開きかけている印と
受け取っていらしたという
ケースがありました。

上辺だけの欲求って、そういう魔が入り込む
隙を作りやすくもあるので、
注意したいところです。

ただ、駆り立てられているときって、
欲求が別の存在による上辺だけのものなのか、
本当に自分自身のものなのか、
なかなか判別しづらいというのも
確かにあると思います。

ただ、その力によって
自分の虚栄心が満たされるとか、
無価値感や劣等感が埋められるとか
ある種の現実逃避ができるという動機が
濃厚にある場合は、明らかに導きによる
動機ではないと言えます。

心当たりのある方は、
よ~くよ~くご自身の心を
振り返ってみてくださいね。

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