神経を逆なでする人の中にある学びを受け取る

相手と自分をバッサリ切り離して
割り切って付き合うということ、
結構色々な場面であるのではないか
と思います。

冷え切った夫婦や親子、親戚関係や
殺伐とした職場の人たち、
表面的な付き合いに終始するママ友たち
などなど。。。

できることなら、かかわる人たちとは
できる限り楽しい関係性である方が
誰しも嬉しいのだと思いますが、

自分の常識や理解の範疇を大きく超えた
言動をされて、不愉快な気持ちになると、
良い関係を保とうという気持ちすら
持てずに、切り離すしかなくなるのでしょう。

臭いにおいをかがないように、
鼻をつまんで何か作業をするみたいな感じで、
心身共に、ストレスになりますよね。

到底分かり合えない関係性に
ひたすら我慢して怒りを抱え、抑圧して
やり過ごすしかないのか、

ここにはもっと別の、人生から差し出された
メッセージがあるのか、どう解釈したらいいのか。

感情解放ワークをされている方でも
自身の内に抑え難く湧き起こる感情に
飲み込まれて、ワークどころではないときも
あるでしょう。

そんなとき、見ていくポイントを簡単に
まとめてみますね。

自分の理解をはるかに越えた相手の言動
と思えても、それは確かに自分の鏡である
という原則は変わりません。

あれのどこが私なわけ?
って思うでしょうけれど、

いつも言うように、表面的な言動ではなく、
その人がそのようなことをするに至る
「気持ちの奥」を見なければなりません。

けれどあまりの不快感に、大抵の人は
そこに意識を向けることができず、
目を背けて相手を非難し、自分の気持ちを
抑圧することしかできないのです。

神経を逆なでしてくる相手の気持ちを
じっと見つめていくという作業自体、
普通はなかなかやらないことでしょうけれど、
気付くべきメッセージは、
そこにこそ表れています。

その人は、なぜそんなことをしてくるのか。
それを知るには、定型の問い方がありました。

(このあたり、拙書「感情解放ワークブック」にも
書いてあります)

もしその人が、そんなことをしないでいたら、
その人の中でどんな気持ちが湧き上がってくるか?

(すべきことをしないでいるのなら、反対に
したとしたら、で問います)

と問いかけて、その人をジ~っと見ながら
自分の中でイメージを膨らませて見ます。

たとえば、職場の上司があなたにひどい
セクハラとパワハラをしてくるのだとします。

もしその人がそれをしないでいたとしたら、
その人はどんな気持ちになるだろうか?
と見ていくわけです。

その人は、そういうことをすることで、
ストレス発散をして日々のむしゃくしゃする
気持ちを収めてバランスを取っている
のかもしれませんし、

あなたをさげすみ、傷つけることで
自分の無価値感を紛らわせて
いるのかもしれません。

そんなときに、それができなくなったら、
その人の中でイライラや無価値感が収められず、
常にそれに苛まれるようになるでしょう。

そんな風にイメージができたとしたら、
その人をその言動に駆り立てているのは、
イライラや無価値感のエネルギーだと
わかります。

翻って、同じイライラや無価値感が
あなたの中にないでしょうか?

恐らく、このエネルギーの質感に
馴染み深い心当たりがあると思います。

これが、あなたにその出来事を引き寄せている
エネルギーの核心なのです。

これを統合せずにそのままにして、
職場を変えたとしても、また別の形で
無価値感とイライラのエネルギーを
あなたにぶつけてくる人に出会うでしょう。

ここまでわかれば、あとはその感情を
受け止めていく段階に進むわけですが、

あなたは、何故にこの感情を抱くに至ったのか
という、始まりを辿っていくプロセスがあります。

その感情は、その人と出会うずっと前に
既にあなたの中にあったはずです。

両親との関係の中でしばしば
そういう思いを抱くようになったとか、
学校生活の中で毎日感じていたとか。

一つではなく、繰り返していることが
多いので、いくつもあるかもしれません。

故なく、イライラしたり、
自分には価値がない、と感じることは
ないはずです。

場面と登場人物が特定できたら、
イメージワークでその人との間で
飲み込んだ言葉を吐き出し、
自身が本当に感じていた苦しさを
実際に受け止めていくプロセスがあります。

(このプロセスの詳細は、
感情解放のセッション受けてみてね)

そして、自分は自身の苦しさをしっかり
引き受けられると、相手に押し付けられた
痛みのエネルギーを突き返すことができます。

こうして、痛みのエネルギーの
押し付け合いがセパレートできるわけです。

相手に痛みを押し付けられたくないけど、
自分が辛いのは相手のせいだと思っている内は
セパレートできませんので、ここは
注意深くやる必要があります。

自分が被害者で居ることで、
相手を責める「正当な権利」を
手放そうとしない人もいますからね。

こんな感じで、自分の中にある、
自分で気づけていない責任転嫁などの歪みを
修正していくわけです。

ここが本当に完了すると、
現実も変わっていきますし、
とても生きやすくなっていきます。

頭だけであの人は自分の鏡なのよね、
って納得するだけで終わらせず、
感情を生きるプロセスをすっ飛ばさないで
しっかり押さえて完了させましょうね。

参考になりましたら幸いです。

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