苦しみに耽溺する逃避

人間、見たくないもの、嫌なものからは
何とかして逃げたいもので、
セッションしてると、実に様々な
逃避テクニックのパターンに出合います。

基本的にはその嫌なものを
自分の認識の外に置いてしまえば
良いわけで、

無かったことにする、
切り捨てて分離する、
蔑んで分離する、
意識に靄をかけたり混乱させたりして
訳が分からなくする、
すり替える、
大したことないと言い聞かせて自他を騙す、
これは自分のことではなく、
相手のことだと思い込んで攻撃する、
あるいは憐れむ、
自分を責めて、紛らわせる、
などなど。

ざっと挙げてみただけでも
これだけのパターンが思いつきます。

この他に、今日取り上げてみたいのは、
苦しむことに逃げる、というやつです。

苦しいのは嫌だから逃げるんじゃないの?
って思われるでしょうけれど、

もっとも見たくないものを、
別の苦しみに耽溺することで
見ないようにして逃げる、
という方法があるんですね。

これだと、
苦しみに苦しみを重ねるという、
より近いもの同士で覆い隠されて、
より気付きにくくなるというか、
本当に苦しんでいるものの本質が
錯覚して捉えにくくなってしまいます。

さらに、本人はとても苦しんでいる
と思っていて、そのフェイクの苦しみを
どうにかしようともがいて、ますます
本質から離れ、ドツボにはまっていく
スパイラルに陥るのです。

ただ、本当の苦しみを避けるために
覆いかぶせている偽物の苦しみは、
どこか嘘くさいんですね。

本人は大いに苦しんでいるようなのですが
(実際に苦しいとは思います)、
どこか芝居がかっているというか、
迫真の演技、といった雰囲気があります。

エネルギー的に読んでみても、
その苦しみはマインドの領域にあって、
ほとんどイマジネーションなのです。

つまりは、本当に感じているのではなく、
思考なんですね。

でもどっぷり浸かっている本人は、
演技に酔っているかのように
なかなか気づきません。

というか、本当の苦しみを隠すための
フェイクだなんて、そもそも
気づきたくないわけです。

そういうところを指摘すると、
本人もそうだと納得し、認めるものの、
今度は、どうやったら本当の苦しみを
感じられるようになるだろう?
って「考え」始めるんですね。

考えるということは、またしても
マインドの領域に入って行くわけで、
どうやっても感じるところには
行きたくない、と言う抵抗がここで
再び出てくるのです。

こうやって、またその人は
苦悩することで本質を煙に巻くことに
まんまと成功するわけです。

これが延々とループになって
抜けられない混迷状態が続くのですが、
苦しむことに逃げる、
というのは、そういうことです。

ひたすら考えることは、
真実を生きないで済むようにする、
最もポピュラーで私たちにとっては
馴染み深い逃避手段なのでしょう。

そこまでして見たくないもの、
絶対に受け入れたくないものとは
何なのか。

自分に向き合うと本気で言うのなら、
それが何であれ、見る!という
意志がまず最初にあるのかどうか。

対峙する意志もないのに
いくら自分に向き合うといっても、
それは格好だけのふりです。

だったら中途半端にふりなどせずに、
いっそ自分は見たくないんだ!
絶対に認めるものか!と
放り投げてしまった方が
どれだけ潔いか。

ふりをする分、偽善者の負債が
かぶさってきます。

偽善は嘘であり、嘘は真実がもたらす
癒しから自身を遠ざけます。

ここから何とかして真実に戻るには、
見たくない、自分は恐ろしいのだ、
という自身の素直な、真実を認め、
吐き出してみることです。

やらなければならない、と
アクセルばかり踏んでいると
なかなかこういう後ろ向きな本音は
握りつぶしてしまいがちですが、
そういう態度が偽善なんですね。

どんなに都合の悪いと思える声でも、
それが自分の真実であるなら、
それを認めるところから、
癒しは始まるのです。

ここは本当に大切なところなので、
何度でも念を押します。

自身の真実を認めると、
認めた分だけ、自分との分離が解消され、
本当の自分に戻ってきます。

これは、注意深く感じていれば、
多分ほとんどの人が何らかの体感を
感じ取れると思います。

ただし、これも上っ面だけ、
頭でわかったふり、認めたふりでやると、
分離も解消されず、自分の中心に
戻ってくることはできません。

マインドの、芝居でやっていては
ダメだということです。

人間、芝居で惨めな姿を演じていても、
本当に惨めさを生きてしまうのは
恐ろしいものなのかもしれませんね。

惨めさの舞台を終わらせて、
栄光の階段を駆け上がる真の人生を
始めることができるかどうか。

自分の中の嘘を拭い拭い続けていくことは、
恐怖や絶望ではなく、喜びと安堵の道のはず。

力強く、自身の人生を取り戻して
いかれますように。

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