私たちは日々、
様々なストレスに晒されていますが、
そのストレスの元になった出来事自体を
どうにかしようとしたり、
別のことで気分転換をしたりして
ストレスを解消しようとすることが
多いでしょう。
けれども感情解放ワークの視点で
こうしたストレスに向き合うときは、
別のポイントに目を向けます。
それは、自分の中に浮上している
ストレスの感覚や気持ちの方に
対処するやり方です。
例えば、何かうまくいっていない
仕事の案件があったとします。
取引先の担当者とウマが合わないとか
無理難題を突き付けられているとかで
あなたは胃がキリキリと痛んでいる、
または両肩や頭に重石が乗っているような
感覚が浮上しているとしましょう。
その体感覚こそが感情のエネルギーなので、
まずはこれを捉え、命の呼吸を送り、
飲み込んだ言葉をイメージワークで
吐き出したりするなどして、
受け止めていきます。
さらに、
意識の移動などをして相手の視点から
相手の感じているもの、思いなどを知ると、
実は自分が思っていたこととは全く違った
事情などに気づくかもしれません。
そうして気づきや統合が起こると、
それまで感じていたストレスによる
身体症状が消え、
改めてその出来事に向き合ったときの
感じ方も、より穏やかで調和的なものに
変化しているでしょう。
そして、あなたの体から発信されていた
ものが変わるので、相手との関係性も
変化します。
感情解放ワークでは、
相手にその態度を取らせ、
その言葉を言わせているのは
自分自身である、という見方があります。
同じ人でも、相対する人によって
ある人には親切に、ある人には意地悪に
なったりすることがありますが、
それは、相対する人が放つものが
その人の親切だったり意地悪だったり
という要素の引き出しを引くから
なんですね。
中には、誰に対しても意地悪な
嫌われ者もいると思いますが、
それでも、そういう人が自分の人生に
登場している、ということ自体、
自分自身の在り方の投影なのです。
なかなかに認め難い世界観でしょうけれど、
実際に、あ、これ自分だ~!って
気付いた瞬間からふっと、それまで
散々苦しんできた恨みや不快な感情の
数々が霧消してしまうこともあります。
鏡の中の自分と戦ったところで、
勝者はいないのです。
ただ、心底自分が何と戦っているかを
知ることだけが、本当に苦闘から
リタイヤする唯一の道です。
こんな風にして世界を見ていくと、
人間関係の意味合いは大きく変わりますし、
何かストレスのある出来事に関わるときも、
自分の中でそれを引き寄せている
エネルギー自体を統合してしまうと、
驚くほどすんなりとものごとが進んだり、
やりたくなかったことをやらなくても
いいように回避できたり、と
特に自分がジタバタしなくても
平穏にものごとが流れていくんですね。
このような変化は、
出来事自体に対処しているだけでは
なかなか起こりません。
エネルギー的に見ると、
出来事自体に対処するだけだと
それを引き起こしている種となる
エネルギーの部分は手付かずのままなので、
その出来事自体はどうにかなったとしても、
種がそのまま生きているのなら、
また同じような出来事を繰り返し
引き寄せてきてしまいます。
根本的に、その出来事から何を学び取り、
応答するのか、という部分が大事なんですね。
そこに学び、応答できないと、
引き寄せてくる出来事はより深刻さを増し、
大きくなってやってきてしまいます。
ですから、人生からの呼びかけには
できるだけ真摯に受け止め、学び、
自身の在り方を転換するようにして行くと
良いですね。
特に、親子関係の学びなんかは、
魂が何度も失敗してきた学びを
逃げられないように追い込んで、
絶対にクリアするぞ!という
強い意図があるのだと感じます。
パートナーとか職場の人とかなら
離れれば他人になれますけれど、
親子関係の、この人から生まれてきた
という事実からはどうやっても
逃げられませんから。
逃げられないところに試練を置く、
ということの意図を汲めば、
それこそが今生の大切なテーマが
そこにある、と読み解けるでしょう。
何度も失敗してきたテーマなら、
そう簡単ではないのは道理。
めげずに、根気よく
自分自身のどんな受け入れがたい姿が
そこに見えるのかを謙虚に見つめて
いかれたらいいのではないかと思います。
絡み合いすぎてどこから手を付けていいか
わからないような関係性も、
実際にやっていくことはシンプルです。
ずっと逃げ続けてきた
不快で苦しい感覚のエネルギーを
受け止めていくこと。
ただそれの繰り返しで、
複雑怪奇なしこりも解けていきます。
根本はシンプルなのだけれど、
自分では見えていないところ、
無意識に逃げてしまうところもあるので、
場合によってはサポート受けるのが
早い時もありますね。
じっくり、集中して取り組みたい方は、
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