私たちは、人生を生きていく中で、
しばしば、何かや誰かを見限る、
見捨てる、切り離すなどして
自分とは関係ないものとすることで、
それに由来する苦しさをどうにか
なだめて生きて行こうとするときが
あります。
その苦しさを
抱えながら生きていくのは、
あまりにも辛すぎるが故のこと
ではあるのですが、
それはあまりにも大きな代償を伴った
行為でもあります。
なぜかと言うと、
切り離し、置いてきたそれというのは、
自分の人生の一部でもあり、
たとえその時、どんなにそれがお荷物で、
今感じている不幸の原因だと見えた
としても、
それを無いことにして生きるというのは、
その要素が持っている力を無いことにして
生きるに等しいことなのです。
たとえて言うと、
自分の右腕や左目が自分の気に入るような
形や働きをしない、むしろこれがあると
不快だからと言って、それを切り捨ててしまう
とイメージしてみてください。
ちゃんと使えればそれはすごく
人生を豊かにしてくれる働きを
するかもしれないのに、
切り捨てたことによって、
その人は右腕や左目を使って知ること、
楽しむことのできるあらゆる可能性を
失うのです。
けれども、
耐え難い苦痛を生むそれとともに、
どう生きたら良いのでしょうか?
まさに感情解放ワークは、
その苦しみを癒し、統合し、
そのことの深い意味に触れて
人生を再構築する手法です。
それぞれの魂のプログラムで、
最高最善のタイミングで取り組まれて
いるのだと思いますが、
それまでの経験があって学ぶからこそ、
わかること、深く入ってくることが
あるでしょう。
誰かや何かを見限る、切り離す
ということを他者に対してしている、
あるいは、他者から自分がそうされた
と言う経験がある人は、
鏡の法則から言うと、
まずは自分が自身を見限っている、
切り離しているということが言えます。
自分自身のその在り方があるからこそ、
他者からそのように扱われる現実を
味わうことになるのです。
その人が抱える
孤独や淋しさ、誰にも助けてもらえない
絶望感や悲しみ、怒り、無力感、無価値感は、
根本的には、自分が自身にしている
その在り様によって生まれているものです。
このことを理解しない限り、
その苦しみを埋めてもらうことを
どれだけ他者に求め、他者から
与えられても、
それらが癒えることは
決してないのです。
それは、自分が自身を見限るのをやめ、
切り離さず、見捨てずにともに在ること
でしか癒えて行かないのです。
本当にここが理解できて
自身の在り方を転換できると、
人生は大きく変化し、豊かさと幸せを
享受できるようになるでしょう。
エネルギーを注ぐべきところを
間違わぬよう、よくよく熟考されますように。