ハートの声を聞くということについて、
無料遠隔ヒーリングのご感想を拝見したり、
セッションをしていても、
みなさんなかなかに苦戦されているようで、
どうしても頭で考えて答えを探して
しまうんですね。
そして、何か具体的な言葉やビジョンで
はっきりとこれだ!というものを
聞きたがっていて、それだと
受け取れないだろうと思うのでした。
多くの人は、ハートの声を
とても便利に真実を教えてくれたり
自分が進むべき道の指針を教えてくれる
ツールだと思っていて、
それは確かにその通りなのですが、
どこか、自分が欲しい答えを
聞きたいように聞くことを
求めている人が多いように
私には思えます。
本当にハートが
その人に受け取ってほしいものを、
受け取ってほしいように
聞いてあげている人は、
多くはありません。
たとえば、とても繊細でデリケートな
感情や思いを持っている相手に、
何!?どうしたの?!!
はっきり言いなさいよ!
私が聞いてるんだから!!
みたいな勢いとか接し方を
していたら、相手も伝えたいことが
あっても、あまりにズレのある接し方に、
繊細なメッセージも
吹き飛んでしまうのでは
ないでしょうか。
こういう態度で聞いてしまう人は、
自分が聞きたい、聞くべきだという
思いが強くて一方的で、相手の状態や
思いを汲み取って受け止めることが
できていません。
聞いてあげているのも、
自分の都合で、相手の思いに応えて
そうしているわけでは、根本的には
無いのだと思います。
だから、自分ばかりで
相手のことがまるでが見えていない。
そういうことなんじゃないでしょうか。
もう少し突っ込んで言えば、
相手の真実に触れること自体に
恐れがあると思います。
ハートに深く対峙して、
そこに深い悲しみや怒りなどの
ネガティブな感情が見えた時、
動揺して受け止められず、
おっかなびっくり腰が引けた状態に
なっているとか、
壁や膜を作って
ダイレクトに触れないようにして
遠巻きに眺めているような
ポジションになっているケースも
よく見かけますね。
そういう状態になっていながら、
感じる感覚から切り離して
頭で考えているために、
自分の動揺や恐れにも気づかずに
自分は聞こうとしているのだ!と
思い込んでズレた方向にアクセルを
ふかしているのです。
ハートの答えは、
「~~~かな?」とか、
「多分~~~だと思います」
というようなものではありません。
疑問の余地もなく、
おのずからわかるものです。
熱いものを触った時、熱いとわかるように、
赤ちゃんが泣いているのを聞いた時に、
赤ちゃんが泣いているとわかるように、
自分が実際にその感覚に触れれば
わかるのです。
セッションで問いかけに対して
前出のような答え方をされた場合は、
間違いなく頭の答えだと判断しますね。
頭では、恐れはないとか
ちゃんと向き合っているという認識でも、
ハートに確かに触れられていないのなら、
その認識は間違っています。
どこかに、認識の死角があって、
見えなくなっているだけです。
そしてその死角は、根本的には
自分が逃避しているが故に
生じるものです。
ここに、責任を持って対峙していく
というのがワークの基本なのです。