私たちは、この世に生まれ落ちて
人生を始めるときに、その人固有の
様々なギフトを持って生まれてきます。
それはとても尊く、
大切なものではあるのですが、
それがあるが故に、人生が
とても生きづらくなることもあります。
だからその要素はギフトとは認識されず、
憎んだり、徹底的に攻撃して無きものに
しようとしたり、矯正したり、
固く封印したりします。
そうなると、その人は本来の自分を
生きることができなくなります。
その要素を含めて自分である、というか、
その要素こそが自分と言う存在を
象徴するような要素であるにも
関わらず、
それを生きることができないというのは、
どれだけ深い苦しみとなり、絶望や
自己否定の元となるでしょうか。
そのようにして人生が始まった人は、
自身のその要素と如何に折り合いをつけ、
自分の生き方を見出していくかが
人生の大きなテーマになったりします。
ある人は、徹底的にその要素を否定し、
全く違った自分を確立することに
厖大なエネルギーを注ぐかもしれないし、
ある人は、それを活かせる居場所を
見つけることや、あるいは自分で
その居場所を作ることで、自身の苦しみを
昇華させていく人もあるかもしれません。
またある人は、その要素を生きても
大丈夫な自分を鍛錬し、他の人にはない
才能にまで磨き上げて、世に大きな影響を
及ぼすようになるかもしれません。
そのように昇華させることで、
そのままでは生きづらさの原因
でしかなかったものが、
自分の人生を豊かにし、唯一無二の輝きを
放つギフトになっていくのです。
そこまで昇華させていくのに、
人はどれだけ自分自身に向き合って
いくでしょうか。
それは確かに、簡単なことではないでしょう。
たくさんの葛藤を潜り抜けていく中で、
様々な人やものとの出会いを通して
自分と言う存在そのものと、
自身のギフトに対峙していくのでしょう。
簡単には幸せになれなかった自分に
向き合い続けるのは、苦しみの連続
だけれど、
歩み続ける中で得た実地の体験は、
その人の人生に、借り物でない、
真実の重みをもたらします。
その歩みを苦しいままで終わらせないで、
突き抜けて、昇華させていかれますように。
中途半端に迎合し、納得させて
お茶を濁さぬよう。
ギフトを本当に人生のギフトにするには、
しばしば、相応の努力が必要なんですよね。
自分が持っているものがギフトだと
気付かぬままに固く封印し、
抹殺している人は、少なくない
ように思います。
けれど、人生はそういう人に対して、
繰り返し本当の自分自身を生きなさい
と促してきます。
その呼びかけに気付いて、応答するか、
握りつぶして、たとえ表面的にでも
そこそこの平穏な人生を続けていくか。
何が良くて何が間違っている
ということではないけれど、
自分の人生を選択するその時には、
その要素をギフトにしていく道はあるのだと
知っておいてほしいと、切に願います。
そんな道があるなんて知らなかった、
と人生の終わりに後悔しないために。
導きは、常にあなた自身を生きるよう
導き続けています。
諦めと絶望に飲み込まれるのではなく、
本当の望みを願うように。
あなたがこの人生で、
自分自身を生きる喜びを
体現されますように。
唯一無二のあなたのギフトに祝福を。