人間生きていれば、
日々色々なことがあって、
心が揺れ動くこと、
あると思います。
あまりにもその心に湧き起こる
様々な気持ちが辛くて、
感じることを閉ざしてしまう方も
多いですが、
それをしてしまうと、
自分自身が分離してしまって、
別の辛さ、機能不全を起こすように
なっていきます。
そうして、認識の外に追いやられた
苦しみは、無いものとなって心の奥に
沈んで、対処されないままに
いつまでも残り続けていきます。
それが、様々な心の不調の原因に
なっていくわけです。
そしてまた、
感じることを閉ざす生き方は、
人生を導く大切な羅針盤を知る感覚を
失うことでもあり、
人生の神秘を感じたり、
生きる喜びを感じたりすることが
できなくなっていきます。
このように、
一時的に辛さを感じないで済む
メリットの裏では、相応のデメリットを
被っているということを知っておくのは
大事ですね。
とは言え、自身の感情を受け止める
キャパをはるかに越えるような
状態になった時には、
一旦、感じることを止める、
というのは、自分が壊れないための
緊急措置としてはアリだと思います。
ただ、それをそのままにして
ずっと感じない状態で生きていく
のではなく、
どこかの段階で、
止めたものをきちんと解放して、
元の状態に戻すことをする
必要があります。
そのときは、慎重に、
そのプロセスを踏んでいくように。
とても混乱した感情を収めていくために、
私のお伝えする感情解放ワークでは、
体感覚をアンカー(錨)にします。
混乱しているということは、
自分を見失っているということですが、
体の感覚をアンカーにすることで、
意識の座標軸を定めるという意味も
あります。
支えるべき支点がないと、
意識は吹っ飛んでしまうので、
踏ん張ることも体勢を立て直すことも
できませんが、
少しでも意識の座標軸が掴めると、
そこを支点にして自分自身に戻り、
踏み留まることができるようになります。
そのために、体感覚を取るわけです。
そうして、ゆっくり深く、
命の呼吸をすることで、
少しずつ吹っ飛んでいた意識が
自分自身に戻ってきます。
本来あるべき場所に収まってきた
と言う安定感が、さらに心を落ち着かせ、
混乱が収まっていきます。
感覚を開いて感じつつ、
自分を見失わずにいるには、
それなりの意識の使い方を
マスターすることが必須です。
そでができると、
苦しい中でもぐっと踏み留まって、
自分軸を保っていられる力が
ついてきます。
苦しくても、自分を見失わない。
まぁ、そこそこいられる、
という実感があったら、
どれだけ生きやすくなるでしょうか。
そういう、一見地味な力こそが、
より自分自身の奥深い力を発揮する
基盤になるのです。
決して、ネガティブな感情や感覚を
感じなくなるから平穏でいられる
わけではなくて、
感じても大丈夫だから生きやすい
自分になっていくのです。
様々な状況に陥っても、
対処できるというのは、何と
心強いことでしょう。
逃げずに向き合える力というのは、
自分自身への信頼感、自尊心にも
繋がっていきますし、
ことさらにネガティブを恐れず、
ポジティブに執着しないで
ニュートラルでいられるのも、
いいですね。
人生に時折やってくる大波小波を
被った時に、どれだけ自分を見失わずに
いる力が培われているかで、出来事を
消化・昇華していけるかが違ってきます。
何でもない時から、こつこつ
そういう力を身に着けていきましょう。
いざというときに、きっと
あぁ取り組んできてよかったな、
と思えるはずです。
心の中がひっちゃかめっちゃかに
なって収拾がつかない!という方は、
ぜひぜひセッション、受けてみてね!