昨日は母の四十九日でした。
先日来た税理士さんの持ってきた
諸々の手続きのスケジュール表に
書いてあって、気付かされました。
法要と納骨はまだこれからなので、
まだもう少し、母のお骨は
家にあります。
少しは落ち着いたかと
よく聞かれるのですが、
段階を追って、様々な手続きや仕事が
断続的に後から後から出てくるので、
落ち着くことはない状態で、
ずっと走り続けている気がします。
遺品整理も合間を見つけて
やっていますが、そういう仕事たちが
落ち着いてからが本番なので、
まだまだ先は遠いですね。
家族を送るのも、気力、体力の勝負です。
傍から見れば、
1カ月半も経ったのだから、
それなりにそこそこ落ち着くものも
あるだろうと思われるのも当然だし、
私自身も外野の立場だったら
二十年以上前に父を送った
経験をしてもなお、
そう思ってしまうと思うのですが、
その家その家族ごとに様々な事情があり、
決してそんなに簡単には落ち着かない
ですよね。
これだけ毎日のように様々なことを
片付け続けていて、決して何も
動いていないわけではないのに
まだまだやることだらけなのです。
あまりにも様々な方に言われるので、
正直、イラっとしてしまうことも
あります。
つい言ってしまう言葉だけれど、
最近はどう？とか、困ったことがあったら
言ってね。と言った言葉の方が、
有り難いかな、と個人的には思います。
私は、物理的な作業量の多さに
嫌気がさすというか、たまに圧倒される
ことはありますが、
母が亡くなったことにまつわる
感情的なものに対しては多分、
結構耐性がある方だと思うので、
まぁ、体が動けるときは動くだけ
動いているという感じです。
けれど、精神的に喪失感が強かったり
体力的にもご高齢だったりして
体が動かず、近くに助けてもらえる
人がいないとかだと、相当に
大変だろうと思います。
ご親戚やご近所、ご友人にもし
そういう状況の方がいらしたら、
ぜひ気にかけて、お声をかけて
差し上げてください。
心配事があったり、どこに相談したら
良いのかわからないようなことも、
話を聞いて差し上げるだけでも
気が楽になることもあります。
実際の作業は本人でないと
なかなか手出しできないところも
多いと思いますが、
気にかけてくれる、困った時に
声をかけても良い存在がいる
ということは、安心の種になります。
独居になってしまわれた方には、
ご飯を一緒に食べてくれるだけでも
有り難いものですし、
故人の思い出を共有してくださることは、
故人への供養でもあり、残された者に
とっても、心の整理になります。
それぞれの距離感に応じて、
負担にならない範囲で寄り添って
差し上げてください。
最後に余談を少し。
よく、亡くなった方が夢枕に立つ
ということがありますが、
母の場合は、初七日の少し前、
居間でうとうとしていたときに
ほんの短い時間、出てきました。
父の時は百か日の辺りだったので、
結構早かったですね。
私自身、母の肉体が去ったこと自体は
淋しいけれど、母が居なくなってしまった
と言う感覚は不思議と無くて、
母のバイブレーションにチューニングすれば
いつでもその気配は感じられるし、
ニコニコしている母の顔も見えるので
そういう意味では喪失感は無いですね。
生きてるときは、あっちが痛い、
こっちが痛いと耐えている顔が多かった
ですが、今は機嫌よさ気に見えるので、
良かったなと思います。
亡くなることは、
本人にとっても周囲にとっても、
必ずしも悪いことではないので、
移ろいゆく現実とともに、
自分の時を止めないで
ただ生きていくだけですね。
そんなこんなの近況でした。