よく、よからぬ世界から
抜けることを「足を洗う」
という表現をします。
そうした世界とかかわりを断ちたい
と思っても、なかなか縁が切れずに
ずるずるしてしまう、ということも
在ろうかと思いますが、
今日はスピリチュアル的に、
ダークサイドとのかかわりから
足を洗うことについて、
思うところ書いてみたいと思います。
ダークサイドとのかかわりというと
何だか空恐ろしく、自分には
かかわりはないものと思いたい
という方は多いと思いますが、
これまでセッションをしてきての
体感だと、それほど珍しくもないし、
まぁ誰にでも多かれ少なかれ
あるよね、というほどの印象です。
魂も長いこと人間として何度も
生まれてくれば、人を恨み、
人を傷つけ、人から奪い、
自分も心底どろどろになることくらい、
全くないとは言えないでしょう。
リーディングでじ～っとその人の魂の
情報を読み込んでいくと、何やら
黒いコードが絡んでいたり、
禍々しい黒い雲が立ち込めていたり
というのを読み取ったりします。
ダークサイドのエネルギーは、
その黒さ、禍々しさが独特なので、
すぐにそれとわかります。
古今東西の様々なダークサイドの存在が
いるのでしょうが、本質的には
その質感はそう違わない感じがします。
そんなにも禍々しいものに、
どうして私たちは関わってしまう
のでしょうか。
大抵は、過ぎたる欲望や恐れから
彼らの力を自ら求めてしまうことで
関係を持ってしまうことが
多いように思います。
金や権力が欲しい、宿敵を打ち負かす、
辛い思いをしないようにして欲しい、
全てがうまく行くように、などなど。
人間の暗い欲望をかぎつけて、
彼らに目をつけられて、
段々と引き込まれて行くこともあるし、
自分から積極的に接触していく例も
ありますね。
いずれにせよ、これまで何度も
書いてきているように、
彼らとの契約は取り引きであり、
代償が必須です。
永劫、彼らに仕えるとか
魂を差し出すとか、大切なものを
捧げるとか、縛りがあるんですね。
これまで見てきたケースだと、
その契約やかかわりは、
その人生で終わらず、
次の人生にも繰り返し持ち越し、
被害者と加害者を交互に繰り返しながら
彼らの掌の上で苦しみのストーリーを
展開していたりもします。
だから、そういうかかわりが出てくると、
それはその人生だけのものなのかどうか、
チェックすることもしばしばです。
かかわりが濃い人は、一度に全部
クリアにならず、何度かに分けて
セパレートしていくことで
段々とその禍々しい黒いエネルギーが
薄くなっていきます。
彼らとの関係性を清算するときに
ポイントになるのが、
彼らの力によって
避けたもの、得たものをすべて
お返しすることと、
避けたものを引き受け、
得られなかったことによって生じる
辛さ、苦しさを引き受けることです。
彼らの黒い力でどれだけ
地位や名声、財産を得たとしても、
全てを手放すと思ったときに、
すっぱり未練なく手放せる
でしょうか。
避けられた災難をもう一度
引き受けると思ったときに、
それができるでしょうか。
この辺りの覚悟が必要なんですね。
少しでも未練があって、
これだけは残しておこうとか
思ってしまうと、闇とのご縁は
切れません。
彼らは、そういう人間の心の隙を
見逃さず、入り込んでくるからです。
闇の力で得たものは、
清々しい幸せには、絶対になりません。
どこか心の底が重く、晴れやかでない
栄華だったりします。
昔からこの国では、
おてんとうさまに顔向けできないような
生き方はしてはいけない、とよく
言われたものですが、
それはダークサイドにかかわらない
清々しい、堂々とした人生を生きるための
大切な教訓だったのです。