人生、生きていれば日々色々あるけれど、
問題と思えることにフォーカスし過ぎると、
それに囚われ、飲み込まれてしまいます。
ネガティビティは
強烈な引力を持っていますから、
ググっと妄想マインドに
はまってしまうんですね。
すると、そうした問題は
人生のごく一部のことでしかないのに
それが頭の中を覆いつくして、
良いことなんか一つもなかった!
みたいな見方をするようになってしまう
ことさえあります。
今この瞬間でさえ、
空は青く輝いていて、緑が木陰を作り、
そよ風が頬を撫でていても、
あるいは、住む家があって雨風をしのげ、
どこにも怪我をしておらず、手足があって
自分でトイレに行くことができても、
その人は今ここにないものやできないこと、
未来に起こるかもしれない最悪のことに
恐れおののいて、この瞬間に
与えられている恩寵を味わうことが
できないのです。
そう言われても、
心に重くのしかかる気がかりを抱えながら、
今この瞬間の恩寵に意識を向けるのは
なかなかに難しいことですね。
気がかりを無かったことにして
現実逃避するとか、無理やり
ポジティブシンキングをしてすり替えるとか
そういうことは推奨しませんが、
自身の心に浮上する感情を
きちんと受け止め、対処すべき現実には
適切に対処できるような、意識の使い方が
できると良いですね。
ワークでそうした恐れや苦しさを
統合できると、随分と楽になって、
ニュートラルに現実を捉えられる
ようになるのですが、
それと同時に大切なのは、
自分の内に「良くなっていく力」を感じ、
その感覚を大きく広げていくことです。
ネガティビティに溺れているときは
これが忘れがちで、その方向に
意識を向けにくいですが、
できてしまえば、
あ、これは絶対大丈夫!良くなる!
と確信できて、必ずそうなります。
だから、病気になった時、
トラブルに巻き込まれたとき、
先の見えない苦難にあるときなど、
狭く短い視野ではなく、
もっと大きく見て、感じて、
自分の人生を運ぶ大きな力に
触れていきましょう。
もうダメだ、と思っても、
その人生は自分が思ったよりも
もっと遠くに運ばれて行く
かもしれないし、
落ちていくと思った次の瞬間、
突風にあおられるように
高く高く飛翔するかもしれません。
そうしたことが起こっても、
起こらなくても、
あなたの命は運ばれて行きます。
運ばれながら、
私たちは様々な喜怒哀楽を
経験するわけですが、
肉体の生死を越えて、
自身の本質である永遠の命の
眼差しに触れることができたなら、
ネガティブもポジティブも超えた、
ただただ恩寵としか言いようのない愛が、
自身の人生に流れていたことを
知るでしょう。
ものごとの、もっと奥深く、
自分の人生に起こっていることの
本質に触れるように。
そして、そのことを求めるように。
心を揺さぶられることほど、
人生は何か、あなたに強く
メッセージを送ってきています。
ネガティブな出来事は、
ただ恐いこと、辛いことなのではなく、
この奥深い眼差しに至るチャンス
なのです。
単なる不運、損な出来事、
悪い、恐ろしい出来事として
ひたすらそれが早く去ってくれることを願い、
消えて無くなれ!と恐れおののいて過ごすか、
自身の命に深く向き合い、
この世の天命に目覚めていくか。
己の在り方ひとつで、
いかようにもなりますね。