昨日のヒーリングの記事の
続きのようなお話を少し。
よく、ヒーリングを学びたいという方は
見えるようになりたいとか、
エネルギーが読めるようになりたい
と言われます。
何でもわかるような千里眼のようなものが
あれば、それは便利かもしれませんが、
さて、その力を得たとして、
その方は何がしたくて、
その力をどう使うのでしょう？
そして、
どうしてそれがしたいのでしょうか。
表層意識では、
困っている人を助けてあげられるとか
その力で誰かの役に立ちたいと
思っていても、
掘り下げていけば、その力があれば
様々な不安を感じないで済むとか、
嫌な思いをしないで済むとか、
周囲の人に称賛されて自分の価値を
確かめられるとかいう動機が
多いのではないかな、と思います。
（あくまで個人的感触です）
困っている人を本当に助けてあげたい
のであれば、別に見る力がなくても
助けてあげる道はあるだろうし、
それよりもむしろ必要なのは、
本気でその人に対峙する覚悟の方
だったりします。
見る力があるとしても、
それだけで人が助けられるほど、
甘くはありませんし、
そういう力があっても、
嫌な思いをしなくて済むわけでも、
承認欲求が満たされるわけでも
ないのです。
もしそういう動機でそれをするならば、
どこかで必ず、その満たされていない
自身の要素を嫌と言うほど
思い知らされることがあるでしょう。
どんな才能でも同じだと思うのですが、
その能力を持つということは、
それを通してその人は自身の人生に
深く向き合っていくことになります。
それを通して己を表現し、人と関わり、
自分を磨き、誰かを傷つけ、あるいは助け、
人生の奥深い、何か大切なものに
触れていくのです。
だから、どんな才能であれ、
それは神様からの授かりもの。
大切にすることです。
話は戻して、
エネルギーを読むということ、
私は元々ビジョン派だったのですが、
今はあまりビジョンをはっきり見る
ということはなく、
形ではなく、それそのものの質を
ダイレクトに捉えるという感覚派です。
どういう風に私が捉えているかというと、
たとえば、その人のエネルギーフィールド
の中に死霊を捉えたとすると、
まず、その人自身のエネルギーとは
異質なエネルギー体として認識します。
そのうえで、
もう少しフォーカスしていくと、
それが抱えている深い悲しみや怒り、
憎しみなどのバイブレーションが
読み取れてきます。
中には、さらに禍々しい
悪魔的な真っ黒なエネルギーとして
捉えられることもあるし、
その存在が辿ってきた歩みも、
段々と読み取れてきたりします。
散々の悪さをしてきた時代もあったり、
虐待されてきたときの、どうしようもない
悲しみや淋しさ、怒りなどの質感も
読み取れてきます。
それがビジョンで何となく
見えてくることもあるけれど、
大抵はその感情的なバイブレーションの
質感で捉えることが多いです。
だから、たとえばその霊が
裕福な家庭のマダムの姿で見えたとしても、
肚の中では夫を裏切り、黒魔術などの
闇の力に乗っ取られている等の様子が
隠しようもなく読み取れてしまうのです。
私のようなエネルギーの読み方をする場合、
そういうエネルギーに意識が直接触れていく
わけなので、
自分の中でそういう要素が統合
できていないと、飲み込まれたり、
触れる前にブロックがかかって
触れられない＝読み取れない
という状態になります。
自分自身をきちんと保った状態でないと、
人の様々な要素を読み込んで
いけないんですね。
同様に、その人の命の願いと
現在の意識の方向性を見ていくときも、
今の私ができる限りの範囲ではありますが、
その命の願いのバイブレーションに
私自身の意識を深くチューニング
したところから見たり、働きかけたり
しています。
そうしていてしばしば感じるのは、
人間目線でのものごとの解釈と、
魂の真意のギャップです。
魂がその人に気付いてほしいことを
その人が受け取れる体勢にあるのかどうか。
毎回セッションではそういうことを
指摘しているのですが、
魂の真意（＝愛）を頭で知ろう
とする人がとても多いです。
愛は、頭では知ることができません。
テクニックでそれを知ろうとする人は
多いけれど、それはそもそも
在り方が違うのです。
その心を知るには、
心（ハート）を寄せていくしかありません。
本当に心がそれに触れた時、
計り知れない愛と叡智が理屈を超えて
流れ込むのです。
だから私は、エネルギーが読める人を
育てたいのではなく、
「心を知る人」を育てたいのです。
そんなことを思う、今日この頃でありました。