固く閉ざしたハートの向こう

セッションでリーディングしていると、
ハートがとても固い方に出会うことが
あります。

私自身、昔は別々のサイキックな友人に
ハートに鉄板みたいなのが入っている!
って異口同音に言われたことがあるので、

今でこそハートは私にとって
セッションでも欠くべからざる
大切なものになっていますが、

こんな世知辛い世の中を生きていたら、
そりゃぁハートも固くなるよね、
と共感するところが大いにあります。

みなさんそれぞれに、
色々な生い立ちや出来事を経て
ハートを開いて生きることが
出来なくなっているわけですが、

そうやって傷つくことから
どうにかして自分を守っているんですね。

ハートを閉ざして生きれば
確かに傷つくことの痛みから
ある程度は逃れることが出来ます。

一方で、失ったものも大きかった
ことでしょう。

本当に美しいもの、素晴らしいもの、
温かさ、みずみずしい喜びを失い、
大切な羅針盤である導きからも
切り離されてしまいました。

そして、それを補うように、
頭でっかちになり、
ハートで感じるみずみずしい喜び
の代わりに、別のものに刺激を求め、
人生を満たそうとするようになります。

ハートを閉ざした時期が古いと、
そもそもハートを開いて生きていた
時代の記憶自体が無いとか
思い出せないということもあって、

別の人生からの持ち越しだと、
そもそも今生、生まれたときから
ハートを使っていないというケースも
しばしば見受けられます。

そういう人を見ると、
この方は最初からこのような気質で、
この状態が本来なのだろうか?と
思えてしまうこともあるのですが、

魂の記憶をず~っと遡っていくと、
そうではなく、ちゃんとハートを使って
喜びも温かさも悲しみも感じながら
生きていた時代の感覚が残っているのを
見つけることが出来たりします。

つまり、その状態がその人の本来
なのではなく、どこかの時点で
深い傷を負って、以来ハートが
閉じてしまっているのだと
わかるのです。

であるならば、
傷を癒せば、再びハートの機能を
取り戻すことはできるはず。

そして、ハートを開いて生きる代わりに
諸々積み重ねた在り様も、根本的に
それは代償であり、本然の在り様に
戻していく道が見えてきます。

実際、そのプロセスを踏むかは
本人が望むかどうかによりますが、

ハートを閉ざしている、
導きに繋がっていない在り様に
苦しさやどこか真実でない感覚が
あるのなら、

それは自分の在るべき姿ではない
という印です。

苦しさや虚しさもあるだろうけれど、
その感覚が生きているということは、
本然の自分を取り戻す手掛かりであり、
恩寵であろうと思います。

かつては痛みにどう対処していいか
わからず、閉ざすしか生き延びる術が
無かったのかもしれません。

けれど、今なら傷を癒す力を
自身の内に見出す方法があります。

自分で癒し、統合していくことが
できるなら、傷つくことを恐れる必要は
なくなります。

もっと自由に、のびのびと
ハートから溢れる愛をこの世界で表現し、
交流することができるでしょう。

ハートを閉ざして生きてきた
その在り様が、根本から変わってしまいます。

どんなに代償のもので人生を満たし、
豊かさを満喫しているようでも、
本当にそれはあなたを
満たしているでしょうか?

遠く封印の彼方に沈めてきた
本当の願いとは、何だったでしょうか。

それを封印したとき、
悲しみ、絶望、諦めなど、
一通りでない思いが
あったかもしれませんね。

それらをお迎えに行って、
本当の願いを求めることができますように。

それは、あなた本来の道に帰ること。
本当の自分を生きるということ。

あなたの歩みに、祝福を。

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