この自分と言う存在は、
全体として一つです。
けれど私たちはしばしば、
自分の一部を嫌い、否定し、
無かったことにしようとします。
こんな醜い自分は嫌だ。
こんな無能な自分はあり得ない。
みっともない、惨めな自分で
いたくない。などなど、
どうしても受け入れ難くて、
そういう自分の側面を切り離し、
分離させてしまうのです。
また、あまりにもショックな出来事を
体験したが故の心の混乱を受け止めきれず、
その体験が自分の中で遊離し、
心の整合性が取れなくなって
しまっているケースもあります。
よく、とても大きなショックを受けると、
自分がバラバラになってしまったみたいだ
という表現をすることがありますが、
実際、エネルギー的に見ても
文字通り、心と体と魂が
バラバラになってしまっているのです。
こういう状態で生きていると、
様々な場面で機能不全が表れてくる
ことがあって、
自分でもどうしたらよいのか
わからないような生き辛さを
抱えるようになります。
そこからいかに本来の自分を
取り戻していくのかというと、
私のセッションでは、
受け入れ難い感情のエネルギーを
統合していくことで、失われた調和を
取り戻していきます。
ということは、必然的に
その苦しい感情に対峙することが必須で、
その統合のプロセスを通過していく
本人の意志が大前提になります。
ただ苦しいのが無くなればいい
というのではないのですよね。
あらゆる自分を認め、受容できる
自分になっていくということです。
苦しさを感じなければいい
というのであれば、もっと別の方法が
いくらでもありますが、それは
根本的な対処にはならないでしょう。
課題の先送りであって、遅かれ早かれ、
いずれは避けたものの前に戻ってくる
ことになります。
自分という存在は、
全体として一つ、という言葉の真意は、
いかに受け入れ難い側面であっても、
それを欠いた状態は不完全であり、
歪で不調和な状態であり続ける
と言うことを意味しています。
それがそこに在るということには、
在るべくして在るという必然の背景が
厳然として存在しています。
それを受け入れ難く思うのは、
自分の表面的な意識での
都合に過ぎません。
そういうレベルで拒絶し続けるのではなく、
その必然を深く掘り下げて行くこと。
そして、それを受け止め、
受容できる自分に成長していく
過程にこそ、ものすごく深い愛に触れる
ギフトが隠されているのです。
それは、あなたに受け取られることを
待っている、人生からのギフトです。
多くの人は、そのギフトに気づかず、
生涯、その受け入れ難い要素から
逃れようと、戦い続けます。
けれど、それはあなたの人生を
台無しにする敵ではないのです。
もっと深いレベルで
本当に愛を生きられる自分への
招待状なのです。
どれだけの招待状が受け取られ、
破り捨てられているでしょう。
あなたの前に、この招待状は
届いているでしょうか？
戦地へ召し出される赤紙のように、
戦々恐々としているでしょうか？
どうせ辛い人生で
自分を生きている実感もないのなら、
肚を決めて、絶対にこれを昇華させる！
と向き合ってみてはいかがでしょうか。
逃げている時は、
自分を圧倒するモンスターのように
思えていたものが、
踵を返して決然と対峙したとき、
それほど敵わない怪物ではなかった、
どころか全然自分でも対処できる相手だった
ということはよくあります。
そして、対処できるという実感が、
自分にパワーの感覚を呼び起こしていきます。
あなたは自身の現実に対して
決して無力でも無能でもないのです。
ただ、一番最初に必要な、
向き合う勇気と気力を挫かれて、
無力な被害者だと信じ込んでいる
だけです。
自分自身の真のパワーと誇り、
気概を取り戻せ！
あなたの人生に、エールを送ります。