先日、ある動画を見ていたら、
私たちは不安や不足を感じやすい
世界に生きている、という
解説があって、
なるほど、確かにそうだよな~
と思いました。
なぜなら、
不安や不足を感じさせることで
購買意欲を掻き立てる広告が
ありとあらゆるところから
私たちの意識に流れ込んでくる
からです。
無防備で何も考えずに過ごしていたら、
こうした情報に嫌でも意識は
引っ張られてしまうでしょう。
そうして、
常に自分がどこか欠けていて
十分ではなく、十分になるためには
何かが必要で、それを探し回って
十分になるために延々と努力する。
一つ満たされたら、
またすぐに別の不足が現れてきて、
また同じことを最初から繰り返す。
そんなことで
人生が終わってしまうのでしょう。
一体いつになったら
十分な自分になれるのか。
永遠に満たされないままの自分に
どこかでうんざりし、不安になり、
何のためにその努力をしているのかも
わからなくなって、やがて諦める。
この世の中に、
どれだけそんな人がいるでしょうか。
不足感や不安感の奥には恐れがあって、
恐れは過去の痛みの記憶です。
かつてどこかで、
何かしらの辛い体験をしたことで、
自分が不完全だと認識するように
なったのでしょう。
たとえば、
自分が醜いから、能力がないから
人からバカにされたのだとか、
役に立たなかったから
愛されなかったのだとか、
認めてもらえなかったのだとか。
人それぞれに、様々な経験の記憶が
あるわけですが、その時に味わった
痛みをちゃんと癒しておいてあげると、
ふっとその不安や恐れが軽くなる
ことがあります。
在るがままのこの自分で居ても、
大丈夫になるんですね。
感情解放ワークでは、
その辛かった感情にしっかり触れることで
癒しと統合が起こるのですが、
そこに触れることなく、
頭で考えてワークをしてしまうと、
うまく癒しが起こりません。
セルフワークだとその辺りが
自分で判断できなくて、
やっているつもりができていない
状態になっていることが
結構あるのですが、
チェックの方法としては、
ワークした後に、
最初の場面に戻ってみて、
感じ方が変わっているかどうかを
確かめてみます。
何かしら、
軽く楽になっていたり、
気にならなくなっていれば
ワークはうまくできています。
最初の感覚とは違うけれど、
まだ何か残っていたなら、
さらにそれを見ていくわけです。
まさに、薄皮を剥がすように
奥から奥からどんどん出てくるんですね。
感情のカケラ君も、
それはもう大丈夫だから、
今度はこっちね!という感じで
次に何をすればいいのか
導いてくれているのです。
最初はキリが無いように思えるかも
しれませんが、ある程度完了すると、
その部分はもう大丈夫になっていく
でしょう。
自分に向き合う作業は、
段階が進むにつれて出てくるものも
変化していきます。
どれだけ見て行っても、
多分終わりというものはないのだろう
と思うのですが、
全部が完了しなければ
幸せになれないわけでもないし、
ずっとダメな自分に苦しみ続ける
というわけでもありません。
その段階段階で、
ものすごく素敵な体験をいくつもし、
価値観も世界観もひっくり返って
どんどん世界は優しくなっていきます。
気が付いたら、
あれ程鬱々としていた気分も、
いつの間にやらそれほど落ち込まなくなり、
機嫌の良い時間が増えていく。
どうしても拭えなかった不安や恐怖、
不足感にそれほど苛まれなくなっていく。
そんな感じで、人生がじわ~っと
明るい方向に向いてくるのです。
自分が幸せになることにどうしても
許可が出せなかったりしても、
ある段階で、その許可がすんなり
出せるようになっている自分に
気づくかもしれません。
人生どん底の時は、
なかなかポジティブに考えられない
ものですが、諸行無常は世の常です。
永遠にその状態でいることはない、
というか、できないので、
いつかは必ず変化していきます。
どうせ幸せになってしまうのですから、
深刻になり過ぎずに、今この瞬間に在るもの
に目を向けて、有難く受け取って味わい、
人生を楽しんで参りましょう。
残りわずかとなった今年も、
新しい年に向けて幸せへの方向付けを
していきましょう。
あなたの人生が、
温かな愛のバイブレーションで
満たされますように。