私のヒーリングでは、
その人の現在の在り様が、
魂の導きや願いに照らしてどうなのか、
というのを基準に働きかけを
しています。
だから、ハートの声を聞いているか、
導きをちゃんと受け取って、
応えているのかどうかなど、
チェックするんですね。
人生は、酸いも甘いも
良いとか悪いとかではなく、
様々な経験をするチャレンジ
だと思うので、
どんな経験をしても
魂目線からしたら、
良いのかもしれませんが、
ときにその状態にどっぷり浸って、
自身の道を見失い、迷子になっている
ことがあります。
そんなとき、
そっちじゃないでしょ~、
ちゃんと思い出してよ~!
というお知らせが来るわけです。
それに気づけるときもあるし、
気付けないときもあるので、
導きは何とかしてあの手この手を使って
本人に気づかせようとします。
どうしようもないくらいに
深い深い闇の底に迷い込んでしまう
こともあるのですが、
そういう世界を体験するのも、
魂はそれほど深い闇から転換していく中で
得られる、言い表し難い愛や光に
触れたかったのかもしれません。
迷子になって、我を忘れ、
自分の道を見失うのは人間だけではなく、
それ以外の存在もいます。
そういう存在が、生きている私たちの
体の中に入り込むこともあって、
セッションで見つけると、
身体から出て行ってもらうだけではなく、
その後の行き先について、
交通整理をすることもあります。
ただ出て行ってもらうだけだと、
行き場に困ってまた戻ってきてしまうとか、
別の誰かに同じように入り込んでしまう
ことがあってもいけないので、
その存在の素性を確認して、
それぞれに最高最善の行き先に
導いてあげるのです。
魔物の類なんかでも、
元々は人間だったのに
そういう存在に堕ちてしまうことも
あるようで、
その場合は人間だった時代に遡って
ダークサイドに引っ張られる手前で
因果を転換するワークをして、
人間に戻したうえで帰るべきところに
帰してあげることもあります。
はぐれギツネなんかの場合は、
元々神様の下で修業していたのに
修行がキツくて脱走してきた、
という輩もいるようで、
色々話を聞いてみて、
今後の希望を聞き取りし、
元の神様にお詫びをしてもう一度
修行に戻るか、別の道に進むかとか、
進路相談みたいなこともしましたね。
キツネの世界も、厳しいのね、
と思うのと同時に、とても人間臭い
というか、どこの世界も似たようなもの
なんだな、と思ったものです。
しっかり修業しないと、
どこの世界でも使い物にはならない
というのは世の常です。
人間の死霊でも、
ものすごく恐い顔をして
噛みついている者もいるけれど、
そんな存在でもただ追っ払う
ようにするのではなく、
その存在の恨み、憎しみ、怒りなどの
念に対して、まずは慰めと癒しを送ります。
どんな存在で在れ、
そんな姿になるには、そうなるだけの
事情があると思うからです。
そして、その存在の心を癒すことは、
それに引き合ってしまった自身の中の
同じ要素を癒すこと、因果のフックを
解除することでもあるのです。
逆に考えれば、
そういう存在が憑くことで、
自分の中のそういう要素に気づき、
対処する機会を得たとも言えるでしょう。
折角の機会なのですから、
苦しい思いをしただけで終わらせるのは
勿体ないです。
どうせなら、
しっかり根っこまで対処しましょう。
一見ネガティブと思えることも、
見ようによっては、実際にいかようにも
良いことに繋がるチャンスになります。
そのようになるには、
そうなるだけの事情がある。
そこに何があったのか。
そんな風に思いを致す眼差しがあるだけで、
見えてくる世界が違ってきます。
どんな存在にも、
それが本来歩む道があるのであり、
そこから外れているのなら、
戻れるように願い、できることがあるなら
してあげてもいいのかな。
そんなことを思いながら、
今日も色々な存在の
進路相談をしています。