人の体には、
色々な記憶が刻まれているんだな、
と、ヒーリングをしていると
しばしば感じます。
ヒーリング初心者だった頃は、
人にやってあげる時も、
身体に手を当てて、主に
肉体レベルを意識して
エネルギーを流していました。
それはそれで、疲れが和らいだり、
怪我がきれいに早く治ったり、
風邪があまり悪化せずに
治ったりしていたのですが、
今は、体に手を当てていても、
その場所のエネルギーが繋がっている
様々な領域にアクセスしている
感じです。
たとえば、
治りの悪い古傷に手を当てていると、
別の人生で同じ場所に怪我をした
場面のビジョンが見えてきて、
その人生のその場面を遡って、
そこに至るまでの諸々の心情に
癒しを送ることもあるし、
今生の子供の頃の淋しさや恐怖
の感情が体の特定の部分に
しこりのように固まっていて、
その部分にエネルギーを流すと、
当時の子供の姿の奥に、さらに
別の人生の、同じ淋しさや恐怖を
感じながら過ごしていた場面が
見えてきたりします。
同じ質の感情を、繰り返し
いくつもの人生で体験
しているんですね。
そんな風に、
今ここに在る体に触れながら、
そこを入り口にして時空を越えた
情報にアクセスします。
感情解放のセッションでは
身体には触れませんが、
やり方としては同じで、
糸口となる感情のエネルギーが
捉えられれば、そこから
いかようにも深くも広くも
情報を読んでいけます。
場合によっては、
その人の体の中に入り込んでいる
別の存在の気配を捉えることも
あるのですが、
その存在の抱えている
諸々の因果の糸を辿って行って、
カルマ的なものに光を送る
こともあります。
なんだかやたらとおどろおどろしい
真っ黒かったエネルギーが、
少しずつ明るくなって、
光が通っていってるんだな、
と感じることもあるし、
その存在だけではなく、
その存在が属している領域世界に
光を送ることもあります。
重く暗い世界で、
救済を求める者があるならば、
その存在の苦しみに、
光在れと願いながら。
因果の糸に囚われて、
そのような世界に堕ちてしまうのも
自分自身の行いの故と言えば
そうなのかもしれないけれど、
そんな地獄に在っても、
蜘蛛の糸のような救いの光が
降りてきて、それに感応できるならば、
それもまたその存在の徳ゆえ。
自分もまた、長い魂の旅路のどこかで
そのようにして救われたことが
あったかもしれない。
と、どこかで思う自分がいるので、
そんな願いを持って
救済の光を送っている
のかもしれません。
未来の自分が、過去の自分に
救済の光を送っている
とも言えるでしょうか。
そんな風にして癒しを送ると、
割とすぐに肉体的な症状も
良くなっていくこともあるし、
根深いものだと、
下から痛みなどの症状がどんどん
湧き上がってくるようなときも
あったりします。
そうなると、湧き出てくるものが
出切るまでは、辛抱ですね。
そのときに湧き上がってくる
諸々の症状は、その人自身が
引き受けなければならない
最低限の何かの表れなのでしょう。
人には、どんなに避けようとしても、
小さくすること、軽くすることは
できても、完全に避けることの
できないものはありますよね。
それが、その人自身が
学ばなければいけないもの。
慎んで、受け取らなければいけないもの
なんだろうと思います。
よく、良くないことが起こると
それは自分が何か良くないことを
したが故の罰なのだと捉える人がいます。
けれど、私はそういう捉え方は
していなくて、ただそれは、
その人自身が体験しなければ
いけなかったことで、
良いとか悪いとか、
罰とかご褒美とかそういうこと
ではないと思うのです。
その体験を通過することで、
その人の中に何かが起こる。
それが必要だったのだと思います。
それは、本質的には
導きの愛です。
恐れに縮こまるのではなく、
導きの真意に慎んで心を澄ませて
受け取ることです。
心から入っても体から入っても、
本当に受け取る意識があれば、
辿り着くところは一緒で、
思い通りにならない不都合な現実と
闘うという意識よりも、
自分自身の真実を深く知るために
心を澄ます、という在り方でいるとき、
あらゆる自身の欲望をはるかに越えた
何か神聖なものに触れるのだと
思います。