無くて七癖、
誰しもが持っている
自分なりの癖。
他人から見ると一目瞭然なのに、
自分ではなかなか気づきません。
指摘されて初めて、
え？私ってそんなことしてるの？
って、自分でもびっくりするんですね。
完全に無意識ですから。
害のないものもありますが、
思い癖など、それがあることで
人生を生き辛くさせてしまうものも
結構あるもので、
それらを深～く掘り下げていくと、
様々な心の痛みに繋がっていたりします。
それは、心に深々と刺さった
棘だったり杭だったり、
エネルギー的にも読み取れるのですが、
見ていてもなかなかに痛々しいものです。
でも、そういうのもちゃんと処理すれば
棘も抜けて癒えていくし、
痛みに身をよじって、歪んだ反応を
しなくなっていきます。
心に棘が刺さったまま、
いつもにこやかに機嫌よく前向きでいよう
なんて、すごく酷です。
自分を大事にするって言いますが、
そういう無理強いをしないで、
ちゃんとその痛みに気づいて
適切に対処して上げるのも、
自分を大切にすることの一つ。
心が晴れやかでないのも、
いつもどこか気持ちが沈んでいるのも、
心が鉛の様で、何も感じなくなっているのも、
故無いことでないんですね。
どこか、健康ではなく、
我慢していたり無理をしているから
飲み込んだ本当の気持ちを
吐き出してあげる必要が
あるかもしれません。
我慢強い人ほど、
本心を飲み込んで飲み込んで、
他の人に合わせて自分を後回しに
している状態が普通になっていて、
本当はそれで自分が
とても悲しんでいたり苦しんでいる
なんてことにすら、気づけなく
なっていることもしばしばです。
本当のところ、
自分は何を感じているのか
に敏感で在ることは、
実はすごく大事なことなのです。
敏感で在ることで、
他人に合わせることが苦痛になったり、
出来なくなることも多々ありますが、
それは結局、自分の人生には
必要ではなかった、あるいは、
持っていてはいけないものだ
ということ。
自分を歪め、苦しめてまで
自分の人生の領域に置いておく
価値があるようなものではないのです。
だから、自分の感性を鈍くしないで、
本心を大切にし、自分が本当に
喜ぶような選択をすることで、
自分の人生をより純粋な喜びに
満たしていけるようになります。
自分が無理をすることで、
自分の周囲も歪むのです。
自分一人が我慢すれば、
丸く収まるのだから、
という考えは、浅はかです。
本当のところ、
それは誰の得にもなりません。
巡り巡ってその歪みは、
関わる人すべてを多かれ少なかれ
歪ませます。
自分が自分に誠実で正直で在ることは、
そういう意味でも、愛なのです。
でもだからと言って、
わがまま放題、好き放題すればよい
ということではないですよ。
身勝手な欲望に自分を翻弄させるのではなく、
深く深く自分に向き合って、浅い欲望の
もっと奥深くのハートの声をしっかり
聞けるように。
とは言え、欲望の声とハートの導き
の違いを識別するのは、誰しも
最初からうまくできるものでは
ないかもしれませんが、
心掛けることです。
その思い、衝動は、
どこから来ているのか。
それは、
本当に自分の深いところからの
望みなのか、愛からのものか、
自分の不足感を埋めようとしている
のではないのか、恐れからのもの
ではないのか。
容易く諦めたり、蓋をするのではなく、
頭で納得させて収めるのでもなく、
本当に腑に落ちる結果にたどり着くまで、
忍耐強く問い続けること、
答えを求め続けることも大事です。
そうすることで
苦しむ期間は長くなるかもしれませんが、
自分の真実に対して誠実で在るということは、
ときにそういう葛藤が差し出されることも
あります。
けれど、
その中で、磨かれ、見出し、得られるものも
あるでしょう。それも、恩寵です。
間違いなくそのプロセスも必要だった、
と気づくときが来るでしょう。
忍耐強く、粘り強く、
自分自身に向き合い続ける力を
養いましょう。
その力が、自分の人生を
どれだけ豊かにするか。
あなたの歩みに、
豊かな愛が溢れますように。