人生、とかく思ったようには
いかないものだけれど、それでも
目指す先の落としどころの目星を
つけておくのは大事なことだと思います。
自分が事に臨んで、
最終的にどういう状態になっていたら
良いと思うのか、というのがないと、
どうしても行き当たりばったり、
フラフラしてしまいますから。
行き当たりばったりが
悪いわけではないけれど、
ただ漫然と流されて、
思っても見ないことが起こって
右往左往することもあります。
そんなとき、
落としどころの目星をつけていれば、
自分の目指すところを軸に
軌道修正や対策も練りやすいでしょう。
そんなことを思うのも、
セッションをしていて、
常にそのことを意識しながら
時間配分とまとめ方を模索
しているからです。
結構長時間のセッションを
することが多いので、
クライアントさんの最初の希望、
取り上げたいテーマは何であったか、
というのを節目節目で確認しながら、
いくつも浮上してくる要素が
最終的にどこに繋がっていくのか、
構造的に青写真を頭の中で描きつつ
進めています。
掘り下げの過程で様々な時空間を旅し、
摩訶不思議なストーリーが展開する中、
あのテーマとこのテーマが深いところで
繋がっていて、
こちらが完了すると、
もう一方も微妙に変化していく
というのを何度も繰り返し、
こちらのわだかまりが解け、
あちらのブロックが解除され、
そうなるとここが通ってこちらに繋がる、
結果、最初のテーマが完了、みたいな
パズルの最終絵柄の確認をします。
それがそのセッションでの着地ポイント
になるわけですが、そのポイントも、
その方の人生の大きな流れの中での
通過点に過ぎません。
その着地点の意味合い、
これからその方が向かうであろうところに
至るまで、その時点で読み取れている
諸々の情報をお伝えし、
娑婆に帰っていただく(笑)わけですが、
セッションの直後というのは
何かとエネルギーも開いて巡っていますし、
ある種の高揚感があるものです。
そのややハイになった感覚は
いわば、非日常のものですから、
それが落ち着いてきたときに、
しっかりこの現実に地に足を着けて
歩み出せるような状態になっている
必要があります。
そのあたりをできるだけスムーズに、
力強く踏み出せるように、と願いつつ、
セッションの最後にガイドさんからの
メッセージやアドバイスなど、
お伝えすることもしばしばあります。
私のセッションでは、
直後のハイな状態に照準を合わせる
のではなく、落ち着いてきて、
一人になった時に以前よりも
力が出せる状態になっていることを
大切にしています。
以前よりも、気持ちが落ちても
どん底までは行かなくなったとか、
踏ん張りがきかなかったところが、
前よりも踏ん張れるようになったとか、
今までできなかったことが、
勇気を出して、行動できるように
なったとか、
目の覚めるような奇跡が起こる
というようなものではないけれど、
地味~で小さな変化を積み重ねたとき、
自然にその人の人生は、かつてからは
想像もできないようなところに
辿り着いているでしょう。
多くの人は、
一発逆転みたいな奇跡を求めるけれど、
本当の奇跡というのは、とても地味で
些細とも思えるようなことの中に
あるのではないかな、と思っています。
地味で些細なので、
なかなか気づかれないし、
侮られることも多く、
だからこそ実践は難しい。
けれども、
そういうことを大切にできない意識では、
大きな奇跡を受け取り、支えていく
基盤とはなり得ないのです。
これ故に、
どんな道で在れ、本物を目指す人たちは、
その辺りを徹底的に躾けられますね。
狙った結果を確実に出すには、
些細とも思える小さな奇跡を
着実に起こせる土台が大切です。
私自身、まだまだ至らぬところも多く、
未熟者ではありますが、
ご縁をいただいた方たちの人生が、
その方らしく輝くことをお手伝いできるよう、
些細なことを大切に
精進していきたいと思います。