誰だっていつでもご機嫌で、
ニコニコ笑って過ごして居たい
ものです。
でも、色々ある人生、
お天気と同じように、
しくしく雨模様の時もあるし、
カンカン照りの日照りのような時、
激しい雷雨を伴う嵐とか、
太陽の沈まぬ白夜が延々と続く時や、
反対に太陽の出ない極夜に
陽の光を恋焦がれるときも
あったりします。
様々な環境を通り抜ける中で、
私たちはそれなりに何かを学び、
厳しい環境でも生き抜いて行く
処世術のようなものを
身につけて行きます。
ある時期に身に着けたものは、
次の新しいタームに入った時にも
同じように通用するとは限らず、
またそこで新たなサバイバル術を
見つけないといけないかもしれません。
自分自身も、
いつまでも子供や若いままではなく、
年を取れば体も心も変化していきます。
そういう中で、
重たい鎧を纏い続けるのが良いのか、
頑なに何もかも自分で背負い込んで
生きて行けるのか、という、
見直し作業を迫られることも
あるでしょう。
ここ最近、セッションに見える方に
しばしば見られるのが、
そうした在り方の棚卸し＆再構築作業の
段階に直面されている方々です。
次のタームに入っていく前に、
自分自身をカスタマイズして
すっきりしてから進みましょうね、
と促されているようです。
よく、お部屋の断捨離なんかもそうですが、
これまではとても大事で絶対に必要だった
けれど、あるとき、ふとそれはもう
自分にとっては必要ではないもの
になっていたと気づくとか、
もう使わないのはわかっているけれど、
まだ名残惜しいのでもうしばらく
取っておこうとか、
物に向き合っていると、
自分にとっての意味合いが
変化していて、
それと同時に、
自分自身が来た道を振り返り、
これから行こうとしている未来を
何となく思い描く、みたいなことが
あったりします。
内面的なものも同じようなところがあって、
エネルギー的に見ると、
その人に不要になってきたものは、
異物のように見えることがあります。
丁度、落葉樹の葉っぱが秋になって
葉っぱの軸と枝との間に離層が形成され
自然に落ちていくように、
エネルギー的にもその人との間に
分離の層が形成されるのかもしれません。
（本当にそうなのかはわかりませんけれど）
お肌の角質層も、健全な新陳代謝が
美しさの基本となるように、
心の新陳代謝がうまく行くと、
殊更に古いものに執着せず、
はつらつとした若々しさが漲ってきますね。
不要なものが無くなったスペースに、
新たなものが流れ込み、
初々しい感性に、様々な刺激が
もたらされます。
新たに踏み出そうとするときに
自分がわからなくなっている人は、
抱え込んでいるものが多すぎて
迷子になっているのかもしれないし、
踏み出そうとする足が重すぎて、
気力やエネルギーが足りなくなって
いるのかもしれません。
そんなとき、自分の中の諸々を
大胆に整理することで、否が応でも
新しいエネルギーの動きが生まれます。
そのエネルギーの流れの中で、
忘れていた自分自身の瑞々しい感覚や、
好きだったこと、願いなどが
浮上してくるかもしれません。
動く気力もない人は、
エネルギーが枯渇しています。
その場合は、まずは休息が先決です。
エネルギーがすこ～しずつ回復して
溜まってくると、自然に動きたくなるので、
それまではじっと我慢の子。
物心共にうまく新陳代謝して
良い状態が整えば、
ものごとは自然に在るべき次の段階に
気持ち良く進んで行くでしょう。
だから、焦って先に進むことにばかり
意識を向けるのではなく、
今この自分を良い状態に整えてあげるのが
大切なのです。
自分に鞭打って進めても、
進んだ先でつまづいたりエネルギー切れに
なってしまって、結局調整が入るものです。
ものごとは、なるようにしかなりません。
であるならば、
頭ではなく、自分自身と深く対話して、
できる限りのことをしてあげましょう。
その方が、結果ははるかに
豊かなものになるはずです。