突然起こってくるトラブルとか
身体の不調や病気などは、
それ自体が問題、というよりも、
どうしてそれが起こったんだろう?
という視点が大事です。
自分はそれらの単なる被害者ではなく、
自分こそがこの人生を創造している
主体そのものと考えるからです。
つまり、どんなに辛くて
起こって欲しくないと思っている
ことであっても、深いところでは
自分がそれを必要としているから
引き寄せている、という見方です。
自分の人生に、なぜそのことが
必要だったのか。
そのトラブルがあったからこそ、
自分の致命的な欠陥に気づいたとか、
その病気になったからこそ、
やっと自分自身に目を向けることが
できたとか、
そうでもしなければ、
絶対に振り返ることもなく、
気づくこともなかったからこそ、
そういう出来事を起こして、
強制的に方向転換させるという、
人生からのメッセージだったり
するわけです。
だから、起こった出来事は、
その人にとっては
それ以下では気づきの効果はなく、
それ以上では致命的になるという、
絶妙な強度、タイミング、方法で
やってきているはずです。
その人にとってどのくらいの
インパクトがあれば、気づくのか、
行動を変えるのか、耳を傾けるのか、
ということなんだと思います。
体の症状なども、
よくリーディングの依頼をいただきますが、
そこに特有の感情のエネルギーが
読み取れることがあります。
恐れだったり悲しみや怒り、憎しみだったり
のエネルギーが濃密にしこりのように
なっていたりするんですね。
つまりは、
自分でうまく受け止められず、
消化できなかった感情が抑圧され、
身体的な症状が出ていることが
あるのです。
それだけではなく、土地や
家系的な因縁なんかが絡んでいる
こともあったりしますが、
根本的には、そういう因縁に
共鳴する自分がいるからこその
その状態なので、
そこにどれだけ向き合えるかが
カギになるかな、と思います。
また、トラブルにせよ身体症状にせよ、
それが起こることで何かから
気を逸らさせる効果もあり、
実はそれが無意識レベルでの目的
であったりするケースもあります。
つまり、
もっと向き合いたくないものが別にあって、
トラブルや病気が起これば、それを
紛らわせられる、意識を向けずに済むため、
敢えて自分で引き寄せているんですね。
常に自分を忙しくさせている人も、
同じパターンになります。
そういう人は、
もうこんな目に遭うのはコリゴリ!とか、
ゆっくり休みたい、とか言いながら、
自分自身にゆったりくつろぐということが
できません。
最も居たくないところが自分の人生、
最も一緒に居たくない存在が自分自身。
だから、
自分の人生を生きないように、
自分から遠ざかるように、
色々引き起こすのです。
もちろん、こういう人も、
顕在意識レベルでは自分の人生を
生きたい!と思っていたりします。
でも、いざ本当にそれをやる!
となったら、途端に猛ダッシュで
逃げてしまいたくなる、みたいな
ところがありますね。
そんな中で起こるのが、
逃げることへの強制終了で、
人生からの最後通牒のような、
強烈な一撃なのです。
私たちは、
しばしば自分が逃げていることに
気付けなかったり、認められなかったり
することがあります。
自分は本当に逃げていたんだ!
という気づきと、何から逃げていたのか、
という気づきは、滞っていた人生を
大きく前進させる起爆剤になり得ます。
何か大きなきっかけがあっても無くても、
今この瞬間、誤魔化していること、
逃げていることが無いかどうか、
ぜひ自分に問いかけてみてください。
逃げていることなど一片もない!
と言い切れないその揺らぎ、
煮え切らなさの中に、
次のステップへの鍵があります。