ものごとの捉え方で、
ざっくりと大まかなグループの概念で
〇〇はこういうもの、というように
捉えることがありますが、
おいおい、でもそれって、
〇〇の中にも△△もあるし、
××もあるんだから、
必ずしもそうとは言えないだろう、
と、突っ込みが入ることが
あると思います。
ある意味それは正確ではない決めつけ
とも言えるでしょうけれど、
私自身、結構不用意にこういう捉え方を
してしまうことがあります。
大まかな捉え方で傾向を見る
には良いのでしょうが、
あまりにその認識の解像度が荒すぎると、
見落としてしまうものがありますね。
それと似たような話で、
自分自身に向き合っていて
0か100かの認識しか許さず、
自分の理想を100とすると、
それに達していないと
全くできていない、0だと
認識してしまう方をしばしば
おみかけします。
確かに
100はできていないかもしれないけれど、
でも40とか50はできているのだとしたら、
その捉え方はあまりに酷というか、
フェアではない評価だと思います。
全く無自覚に、自分に対して
こういう評価をして苦しめている
ことが多いのですが、
こういう方の現実には、
大抵フェアに評価をしてくれないとか
できているところもあるのに
全く駄目だとこき下ろす上司
といった人がいたりします。
あなたにも、心当たりがありますか？
私自身を振り返ってみれば、昔母に
お前は言われたことを何もやっていない
と言われたことがあったのですが、
5つ言われた内の4つまでを
ちゃんとやっているのに、
そんなこと言われる筋合いはない！
とひどく憤慨したものでした。
私自身が、自分に対して
そういう評価をしていたということが
今ならよくわかります。
そりゃぁ、怒りますよね。
確かにできてないこともあるけれど、
努力していることも全て無かったことに
されてしまうのはあまりに理不尽だし、
悲しいです。
過大に評価してくれとは言いませんが、
せめて事実を公平に見てほしい、
と思います。
ここまで来ると、
認識の解像度が荒いというよりは、
認知の歪みと言った方が良いレベル
かもしれませんね。
自分に対する認識の解像度が荒い
ということは、自分が嫌いか、
あまり関心が無いのでしょう。
好きな人だったら
一挙手一投足まで観察するだろうし、
ちょっとした違いも直ちに、
ものすごく敏感に気づくでしょう。
見たくなくて見ないから解像度が荒くなるし、
嫌いだから公平に見ることができない。
常にネガティブなフィルターをかけて
捉えてしまうんですね。
そういう意識で見られていると、
思うようなパフォーマンスも
発揮できなくなりますし、
努力する喜びも挫かれてしまいます。
上司があなたをそんな風に見ていたら、
とイメージして見たらわかりやすいと
思います。
どんなに嫌でも、
自分からは逃げられません。
気に入ろうと気に入るまいと、
生涯この自分とともに生きて行くのです。
であるならば、
幸せに付き合っていきたいですよね。
自分に対して厳しいというのは、
良い意味でも言われますが、
認識の解像度が高いところで
厳格に自分自身を捉えられている
という意味で使えたら良いですね。
ここはできているけれど、
ここはまだできていないとか、
こういう能力、感性は結構優れている、
けれど、この能力は平均より劣るとか。
自分自身の境界線、エッジを
より正確に取ることで、
次のステップが明確になります。
そうなると、自分の未熟さも、
伸びしろとしての希望と
感じられるでしょう。
未熟さは、忌むべき欠点なのではなく、
知ることや達成の喜びをもたらしてくれる
祝福すべき可能性でもあるのです。
責めることなく、恐れることなく、
ニュートラルに見つめ、
クリエイティブでありましょう。