感情解放のセッションでは、
毎回必ずどこかで鏡の読み解きを
するのですが、気づきを得た瞬間の
みなさんの反応が、私は大好きです。
最初は、相手に対して
ものすごく怒っていて
絶対許さない!と思っていたり、
何あの人!感じわるっ!
とか思っていても、
相手の中に意識を移動して
その人の動機となる感情を
読み込んでいくことで、
どうしてそういう言動をするのか、
その理由が詳細に見えてきます。
そうした相手の世の中や人に対する
ものの見方、考え方、感じ方を
しっかり読み込んで捉えたうえで、
ところで、こういうものの見方、
誰かさんもしてませんでしたか~?
と問いかけてみると、そこで
ハッとするわけですね。
うわっ!全く同じこと、
私やってました~!
ホント、まんまなんですね!
と、衝撃の驚きとともに、
ぐうの音も出ないくらいの
寸分たがわぬ鏡の映り様に、
それまでの怒りや不快感も、
一瞬で吹き飛んでしまうんですね。
自分が自分と戦っていたのだと
わかってしまえば、馬鹿らしい
の一言ですが、
鏡に映った像に真剣に腹を立て、
相手の不遜さを何とかわからせてやる!
と、どっぷりとストーリーに
はまっている内は、被害者に没入
し切っているので、気づけないのです。
セッションだと、
様々な視点に立ってみたり、
たくさんの質問を通して
カギとなる感情を捉えるように
誘導してもらえるので、ピンポイントで
その気づきに辿り着けますが、
はまりこんだ意識で一人で気づくには、
なかなかに大変かもしれません。
けれど、コツを掴めば、
自分でもちゃんと気付くことはできます。
ポイントは、自分が感じているものを
はぐらかさないこと、
変に大人になって理性で
感情を抑圧しないことです。
相手が憎いならきちんと憎しみを感じる、
怒っているなら、きちんと怒る。
嫉妬しているなら、嫉妬している
自身の感情を直視することです。
そういう正直な自分の感情を通して
相手を見たときに、どんな風に
見えるかをしっかり捉えます。
多くの人は、ネガティブな感情を
自分の中に感じた途端に、理性で
それを悪いことだとジャッジメントし、
感情を抑圧して自分を偽ります。
そうなると、もう気づきに導く
鏡を見ることはできなくなります。
ネガティブな感情を認め、
それを感じてしまったら、
自分がそのネガティビティに染まって
何か悪いものになってしまうように
考えている人も多いようですが、
決してそんなことはありません。
そもそも、
抑圧して無かったことにしたところで
本当にそれが無くなるわけではなく、
ただ地下に潜って誤魔化している
だけなので、
本当にそれで自分が汚れるのなら、
もうとっくに汚れている状態に
なっているのです。
ただ、真実はその感情を認め、
感じたところで、自分が
汚れた存在になってしまう
なんてことはありません。
どんな感情も、それ自体に
善悪はないというのが
この感情解放ワークでお伝えしている
世界観の1丁目1番地です。
自身の一部の感情を否定し、
分離させるところから、私たちは
その完全なる全体性の調和を失い、
傷つき、歪んでいくのです。
自分が本当は、何をどう感じ、
どう考えているのかを
直視しましょう。
そこから、
実際に意識を相手の体に移動して、
相手の視点から感じていること、
見方を読み取っていきます。
何を恐れているのか、
何を避けようとしているのか、
何を苦痛に感じているのか、
主に、そういったところを
しっかり捉えましょう。
そうした相手の中の恐れや苦痛と
同じものを、あなたは持っていない
でしょうか。
それに対して、
あなたは相手と同じような態度を
取っていないでしょうか。
大体こんな流れで見ていくと、
気づくことがあると思います。
頭の理性だけでやろうとしないことが
大切です。ちゃんと嫌な感じ、
苦痛に感じるところを感じて
やらないと、中途半端な理解で
終わってしまいます。
鏡がうまく使えない人は、
大抵頭だけでスマートにやろうとしている
人ですね。
それも、逃避癖からのものだということを
自覚しましょう。
心がざわつく関係性について、
よかったらやってみてくださいね。