何かの感覚が鋭いとか敏感な人って
いますよね。
それは天性のものかもしれないし、
鍛え上げ、磨き抜いた末に
獲得したものかもしれません。
必要があって獲得したものなら、
その感覚を自在に使って、
何かしらの役に立てている
ことでしょう。
けれど、自分でも意図していないのに
既にそういう状態だった、あるいは、
いつの間にかそういう状態になっていた
となると、その能力の制御にちょっと
苦労することがあるかもしれません。
自分の感性、感覚をどんな状態に
しておくかは、どう生きて行くか
ということに関わってきます。
敏感過ぎて、関わる人や環境を
すごく注意して選ばなければならないとか、
行動も極端に制限せざるを得ないとかだと、
生き辛くもなってくるでしょう。
鈍感なのが必ずしも良いというわけでは
ないけれど、自分がどう生きたいのか
によって、自身の感性や感覚を
どのレベルにチューニングしておくかが
決まってきます。
鋭い感性を持ちながらも、
同時に、選択的にそれを閉じることも
開くこともできるような在り方も
あるでしょうし、
自分に負担になるエネルギーに
その場で瞬時に対処できるような
能力を身につけるとか、
色々な在り方の選択はあります。
自分が何をしてどう生きたいのか
というところから、自身の感性や能力を
調整していく方法もあるし、
感性や能力はそのままに、
自分の生き方や在り方をそこから
決めていくケースもあるでしょう。
いずれにせよ、その両方のパターンの間で
さらに調整しながら、自身の在り方を
導き出していくことになるのでしょう。
私自身が仕事で使っている
サイキックな能力は、
必要があって身につけてきたものなので、
元々、いわゆる視える人ではなかったし、
多少の資質はあったとしても、
鈍い方だったと思います。
けれど、生まれながらにして
そういう能力が高い人は、
人生のどこかの段階で
きちんとそれに対処できる術を
身につけた方が幸せだろうと思います。
たまにそういう方に出会うのですが、
私よりもはるかに能力は高いのに、
その力故に生き辛くなっている
ケースを見かけるので、
力は持っているだけではダメで、
害になることすらある、と
つくづく思います。
力があっても無くても、
全ての人は、今置かれた自身の状態から
スタートします。
自分の望みに対して、
無いならどうするのか。
飛び抜けたものがあるなら、
それをどうしていくのか。
それぞれの状態の自分に向き合い、
その道なりの苦悩を味わいながら、
自分を磨き抜いて行きます。
それらの道の、
どちらが優れているとか劣っている
とかではなく、その人が何をその人生で
得ようとしているのか、によって
舞台設定をしているわけです。
自分をどんな方向にどう磨いていくか、
例えばサイキック能力一つとっても、
人によって様々あり、
私はビジョンで映像を見る能力よりも、
バイブレーションをそのまま読み込んでいく
能力を磨いてきたので、
映像で見えないこともないけれど、
パッと映像が鮮やかに見える、
ということはあまりありません。
そしてまた、
人の心の重く暗い領域にアクセスすることが
多いため、そういう領域でも自分を保つ術を
身につけてきました。
私の魂の願いがその方向にあったため、
今の自分になっていると思います。
まぁ、そういう必要性も無くなったら、
多分もっと軽やかな領域でくつろいでいるような
自分になっていくのかもしれませんが、
この先はどうなるかな。
清流のようなところも美しく良いですが、
泥の中でも、魂の滋養になるようなものは
結構あるものです。
それでも、重い領域に居るのは確かに
負担もあるので、様々な息抜きもしますし、
友人たちの力を借りて調整もしていますが、
もうちょっとヘドロを金に変えるような
能力を磨いていきたいものだと思います。